問題地図
働き方の問題地図
~「で、どこから変える?」旧態依然の職場の常識
- 沢渡あまね,奥山睦 著
- 定価
- 1,628円(本体1,480円+税10%)
- 発売日
- 2017.12.27
- 判型
- 四六
- 頁数
- 240ページ
- ISBN
- 978-4-7741-9427-1 978-4-7741-9536-0
概要
累計12万部『職場の問題地図』『仕事の問題地図』,『職場の問題かるた』に続く働き方改革のバイブル,シリーズ最新作!
「上司や部下が外国人」
「親が突然,要介護状態に……」
「子どもが発熱,さあどうしよう?」
「育休後に仕事復帰したはイイけど,毎日が綱渡り……」
「70歳になってまで通勤ラッシュとか,無理なんですけど」
「台風に地震に大雪に……出社するだけでもうヘトヘト」
そろそろ,実態に即した働き方を考えないとまずいんじゃないですか?
「残業を減らせばいいんでしょ」という考えだけでは対処できない問題とその対策を,業務プロセス/オフィスコミュニケーション改善士の沢渡あまね,1996年からテレワークを活用して子育てや闘病生活を経験しながら時代の働き方を先取りしてきた女性起業家の奥山睦のタッグが教えます。
こんな方にオススメ
- 育児,介護,グローバル化などで働きにくさを感じている方
- 社員の働き方を改善したい経営者,人事の方
目次
はじめに ~そろそろ働き方変えないとヤバいでしょ!? 私たちを襲う7つの無慈悲
1丁目 グローバル化できない職場
- 「えっ!? 日本の会社に外国人が?」進む多国籍化の実態
- もはや海外の労働力を頼らないと日本は成り立たない
- ここがヘンだよ! 日本の働き方 ~日本で働く外国籍社員のボヤキ
- 業務定義力 ~その組織が何ものかを示す
- 自己紹介力 ~自分が何ものかを示す
- シンプルコミュニケーション力 ~おさえておきたい3つの法則
- 究極の英語コミュニケーション,それは英語をいっさい使わないこと
- コラム 結論の3つのバリエーション ~限られた英語力でイイタイコトを相手に伝えるには
- 話し方は企業文化や風土を作る
- コラム 外国籍社員に違和感を覚える3つのポイント
2丁目 正社員だけ
- 社員だけで仕事を回すのは限界
- 正社員だけの組織が危うい5つの背景
- 「餅は餅屋」が生産性アップ,不正防止につながる
- 外の力をうまく活用するために必要な3つのスキル
- 「サービスカタログ」が身を助く
- 定義→測定→報告のサイクルを回そう
- チームの「強み」と「弱み」を洗い出しておこう
3丁目 完全出社主義
- あなたたちはイタいカップルですか? ~四六時中顔をつきあわせていなくたって仕事はできる
- このままでは世界に負ける! 出社時点でヘトヘトな日本の労働者たち
- 出社主義の働き方が私たちを弱体化させる
- 「テレワークなんて無理に決まっている!?」3つのウソを斬る
- 徹底比較:テレワークと時短勤務の違い
- とはいえ,いいことばかりではない ~テレワーカーを悩ませる4つのあるある
- 0か1かではない,まずは小さく始めてみよう
- 場所を選ばない働き方をする/させるために必要なスキルとは
- テレワークを成功させる3つのコツ
- 世界ではリモートで仕事できてあたりまえ
- コラム 男のテレワーク~35歳男子がテレワークをしてみてわかった8つのメリット
4丁目 副業禁止
- 話題にはなれど「禁止」が大半?
- 「もしものときに備えたい」という思いが時代を副業へ向かわせる
- 副業OKにすることで企業が得られる3つのメリット
- 副業を実施する際の4つの注意点を押さえておこう
- 副業時代を生き抜いていくためにキャリアの棚卸しを
- キャリアプランを作成してみよう
- コラム「キャリア権」という考え方
5丁目 男性主体
- 「管理職は家庭と両立できない」というイメージがあるので,昇進したくない
- 日本独自の性別分業意識で,昇進したくても,できない
- 「管理職が本来するべき仕事」ってなに?
- 生産性を上げる“仕組み”を作る
- 「効率よく仕事をしているかどうか?」を評価基準に置く
- ウイークデイの「時間記録」を作ってみる
- テレワークを活用する
- ライフサポート休暇制度を設ける
- 夫婦で仕事と家事育児を両立する仕組みをつくる
- 夫婦がお互いのキャリアについて対話する時間を作る
- リカレント教育課程を利用する
- コラム ガラスの天井 vs. ガラスの地下室
6丁目 フルタイム前提
- ある日,突然フルに働けない日がやって来る?!
- フルで働けなくなる2種類の原因
- 社内外へカミングアウトすることで理解を求める
- 生きるための短期目標を持つ
- テレワークで「場所」と「拘束時間」から解放される
- その時に自分に残されたリソースで最善を尽くす
- 「病気が病気を生むこと」をまわりが配慮する
- 「年次有給休暇」「傷病休暇」「病気休暇」を活用する
- 「時差出勤」「試し出勤」を設ける
- 療養期間が長引きそうなら「傷病手当金」の利用を
- フルに働けない人の評価は2軸で考える
- コラム 介護と仕事の両立のための制度を見直す3つの視点
おわりに 働き方をソフトランディングさせなければならない時期は,必ず,だれにでもやってくる
プロフィール
沢渡あまね
1975年生まれ。あまねキャリア工房 代表。業務改善・オフィスコミュニケーション改善士。
日産自動車,NTTデータ,大手製薬会社などを経て,2014年秋より現業。企業の業務プロセスやインターナルコミュニケーション改善の講演・コンサルティング・執筆活動などを行っている。NTTデータでは,ITサービスマネージャーとして社内外のサービスデスクやヘルプデスクの立ち上げ・運用・改善やビジネスプロセスアウトソーシングも手がける。
現在は複数の企業で「働き方見直しプロジェクト」「社内コミュニケーション活性化プロジェクト」「業務改善プロジェクト」のファシリテーター・アドバイザーなどを行う。
著書に『職場の問題地図』『仕事の問題地図』『職場の問題かるた』(技術評論社),『チームの生産性をあげる。』(ダイヤモンド社),『働く人改革』(インプレス),『新人ガールITIL使って業務プロセス改善します!』(C&R研究所)などがある。趣味はドライブと里山カフェめぐり,ダムめぐり。
ホームページ:http://amane-career.com/
Twitter:@amane_sawatari
Facebook:https://www.facebook.com/amane.sawatari
メール:info@amane-career.com
奥山睦
株式会社ウイル代表取締役。慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科後期博士課程在籍中。法政大学大学院政策創造研究科前期博士課程修了(政策学修士)。武蔵野美術大学実技専修科油絵専攻卒業。静岡大学大学院総合科学技術研究科客員教授。日本女子大学家政経済学科非常勤講師。大田女性ネットワーク「TES」会長。
「福島モノづくりブランド構築研究会」委員長,経済産業省「素形材産業における女性の活躍推進に向けた検討委員会」委員等を歴任。国家資格キャリア・コンサルタント,公益財団法人日本生産性本部認定メンタルサポーター。
1996年にテレワークを活用した事業を開始。その後も,女性雇用や障がい者雇用などを促進。キャリアコンサルタントの顔も持ち,キャリア形成の視点での働き方を語ることができる。子育てや闘病生活を経験しながら,これからの時代の働き方を先取りして体現してきた。
『35歳からの女性のハッピーキャリア』(同友館),『下町ボブスレー』(日刊工業新聞社),『「折れない」中小企業の作り方』(日刊工業新聞社)など著書多数。
ホームページ:http://www.officewill.co.jp