会社の税金 元国税調査官のウラ技
2018年8月7日紙版発売
大村大次郎 著
A5判/208ページ
定価1,738円(本体1,580円+税10%)
ISBN 978-4-7741-9868-2
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書籍の概要
この本の概要
「会社を使った節税の基本が知りたい」「会社に認められている税制メリットを生かしてダイナミックな節税がしたい」……元国税調査官の大村大次郎さんが,そんな声にお応えします。会社の税金は個人事業者に比べると少し複雑なところがあります。そこで,福利厚生や給与など,おいしいトピックを厳選して,コンパクトに,わかりやすく,中小企業を中心にした「ウラ技」をまとめました。本業が多忙で税金のことをじっくり考える時間はないけれど,会社が持っている節税パワーを生かして,ぞんぶんに節税戦略の醍醐味を味わいたい!この本をひもといていただくことで,ピッタリの答えが見つかるはずです。
こんな方におすすめ
- オーナー社長,ひとり社長の方
- 小さな会社や家族経営の会社の役員の方
- 会社を作ろうかと考えている個人事業者の方
本書のサンプル
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目次
Part 1 「会社の税金」の心得
- 01 「会社」にする? 「個人事業」を選ぶ?
- そもそも会社を作るってどういうこと?
- 会社と個人事業では税金がまったく違ってくる
- 02 会社にかかる税金を見てみよう
- 会社に直接課せられる税金
- 利益がなくても最低7万円は税金がかかる
- 利益1,000万円の中小企業の税金は?
- 03 オーナー社長の個人的な税負担はどうなる?
- 配当で受け取れば所得税
- 配当金は源泉徴収される
- 04 社長の報酬には個人所得税がかかる
- 経営者といえども会社から雇われている
- 05 個人事業者の税金計算の仕方
- 税金は「利益」に直接課せられる
- 06 会社の利益はどうやって算出される?
- 会社の場合も売上から経費を引いて求める
- 07 会社と個人事業,どっちのほうが税金が安い?
- 会社を作ると逆に税の負担が増えることも
- 会社を作って節税するには努力と知識が必要
- 経理や決算にかかる費用以上のメリットがあるかどうか
- 売上1,000万円を目安にする
- 最初の2年間は個人事業者にしたほうが消費税で有利
- 08 経費を積み増すときの2つの条件
- 利益にかかってくる税金を減らす2つの方法
- 経費を積むときに必ず考えてもらいたいこと
- 09 もっともシンプルで,もっとも重要な打ち手
- 利益が決まってからでは遅すぎる
- 月ごとに仮決算をする巧みな経営者もいる
- 10 「節税の延長が脱税」ではありません!
- 節税と脱税の違いとは?
- 脱税する人は努力不足?
- 税務署から「不正」を認定されると税金は35~40%アップ
- 脱税はぜったいに損
Part 2 すぐに手がつけられる「即効の節税策」
- 01 期末になって慌ててやるから脱税になる
- もっとも多い脱税のパターン
- 節税策には「緊急避難型」と「恒久型」がある
- 02 「倒産防止保険つきの預金」は最強の節税アイテム
- 経費を増やしながら,資産を減らさない
- 事業年度の最終日に加入しても税金を減らせる
- 800万円まで会社の利益をプールできる
- 03 保険料などを1年分前払いして税金を軽くする
- 1年分を前払いして,全額今期の経費に計上
- 前払費用を損金にできる条件は?
- 04 養老保険を使った「逆ハーフタックス」節税法
- 税務署のお墨付きは出ていない
- 05 10万円未満の固定資産を買いまくれ!
- 期末に3割引きで必要なモノを買う
- 厳しい税制もあって,企業はなかなかお金を使わない
- 06 中小企業には特例が用意されている
- 中小企業なら30万円まで幅が広がる
- 使えるかどうかの条件は厳しくない
- 07 消耗品,備品を先回りしてストックしておくという手も
- 買っただけで,その年の経費にできる消耗品がある
- 備品なら条件なしで購入できる
- 08 貸倒引当金を使えば帳簿上だけで税金が安くなる
- 決算期後でも使える貸倒引当金
- 貸倒引当金の使い方
- 09 1年以上返済のない売掛金を整理する
- 会社のお荷物を節税に使う
- 貸倒損失は債権放棄とは違う
- 10 合法的に売上を先延ばしにする
- 基準によって売上計上のタイミングが変わる
- 検収基準を採用すると節税になる
- 11 10日分の売上を翌期に繰り越す方法
- 商慣習によって売上を翌期に先延ばしにする
- 12 在庫ってなんだ?
- 在庫をどう計算するかで税金が変わる
- 在庫額を少なくすれば税金が安くなる
- 13 在庫の計算方法は「低価法」が有利
- 時価と原価を比べて低いほうを取る
- 14 自分で判断して在庫の評価損を計上!
- 評価損の計上でも在庫額を圧縮できる
- 15 60万円未満の修繕を見つけて経費を積む
- 修繕費? 資本的支出?
- 16 いらない資産を処分して節税!
- 残っている価値の分が経費になる
- 下取りに出すときはひと工夫しよう
- 17 廃棄や処分をしなくても損を計上
- モノを残したまま資産からはずしてしまう「有姿除却」
- 固定資産売却益の計上を忘れないこと
Part 3 給料,ボーナス,退職金を使いこなそう
- 01 家族を使って所得を分散することは超基本
- 家族を従業員に迎える
- 同じ1,000万円の所得でも,税金の差は数百万円になる
- 02 家族従業員のことで税務署に文句をいわせないようにするには?
- 税務署はどういう視点でチェックする?
- 家族以外に従業員がいる場合の注意点
- 03 経営者の配偶者の報酬に注意!
- 経営者の配偶者は経営者と同じとみなされる?
- 配偶者が経理をしていたらアウト?
- 04 「非常勤役員」を活用してハードルを下げる
- 常勤できる身内が見つからないなら
- 非常勤役員の報酬はどれくらい?
- 05 「決算賞与」という名の節税アイテム
- 決算賞与をメインのボーナスにする
- 2回目のボーナスは決算期から半年後に
- 06 決算賞与には支給時期の特例がある
- 決算期はお金がない!事務作業も大変!
- 「未払い賞与」にすることでピンチをクリア
- 07 退職金をためながら節税!
- 退職金は潜在的な債務なのに積み立てても損金にできない
- 08 もっともパワフルな節税アイテムは「退職金」
- 退職金のパワー
- 退職金で受け取れば税金が安い
- 退職金の妥当な額は?
- 功績倍率で退職金をはじき出す
- 09 退職させずに退職金だけを払う方法
- 退職金を払ったあとも会社に残る
- 10 社員を役員に昇格させるタイミングで退職金を出すウラ技
- 社員から役員になる人に,社員としての退職金を出す
- 11 非常勤役員にも退職金を出せる
- 非常勤役員の出番
- 非常勤役員確保のススメ
- 12 「役員報酬は高め」が基本
- 役員報酬は事前に決めるのが原則
- 社長の報酬は高めに設定しておこう
- 報酬が高いと税務署ににらまれる?
- 13 届けを出せば経営者にもボーナスを出せる
- 届出を出していればボーナスが経費になる
- ボーナスの減額や停止もできる
- 14 役員報酬は高すぎても損!
- 儲けたお金をどこに出すか?
- 15 多額のボーナスで社会保険料を安くする
- 社長にボーナスを払うとかえって高くつく?
- 厚生年金だけ節約してもあまり意味がない
- 16 社長個人の所得税,住民税を安くするアイテム
- 社長や役員が自由に加入できる
- 17 従業員の給料アップで,法人税を減税!
- 法人税が差し引かれる特典
- 18 所得拡大税制の大企業版
- 大企業が満たさなければいけない大きな条件は2つ
- 人件費と設備投資のセットが難点
Part 4 「福利厚生費」は会社の節税の切り札
- 01 中小企業こそ福利厚生費を使おう!
- 経営者にも福利厚生費が使える
- 02 給料を上げるより福利厚生を充実させたほうがトク
- 家族企業では税負担が極限まで安くなる
- 03 会社が住宅費を出してがっつり節税!
- 「税金のかからない給料」の仕組み
- 会社にいくら払えばいい?
- 04 昼食代,夜食代も経費で落とせる
- 会社で夕食をとるとおトク
- お昼代なら月3,500円まで
- 05 「会議費」も使い勝手がいい
- 会議費なら全額会社持ちでOK
- お酒も認められる
- 06 会社のお金で家を買う大ワザ
- 家を会社のお金で買って,会社の経費にする
- 退職金代わりに家をもらうこともできる
- 07 楽しむためのお金も会社の経費にする
- 「世間一般で認められる範囲」が基本
- 希望すれば誰でも参加できるようにしておく
- 「あとから会社が払う」はダメ
- スポーツジムは福利厚生の王道
- 08 福利厚生費として認められる条件は?
- 曖昧さがある福利厚生費
- 3つの大きな条件
- 09 旅行費用を経費で落とす3つのパターン
- 社員旅行は海外もOK
- 家族企業も会社のお金で慰安旅行
- 業務が絡めば1人でも旅行できる
- 会社のお金でプライベート旅行に行くことは?
- 10 就業規則で税務署よけ!
- 取り入れることを決めた福利厚生を書き入れておく
- 11 会社の業務との関連を見つけて経費計上!
- インドア系の娯楽費用も会社のお金で
- 大きな会社にもオススメ
- 12 パソコンも,テレビも,ケータイ代もいける!
- 会社からのレンタルという形にする
- 従業員に賃貸料を払うという手も
- 自宅テレビやAV機器も福利厚生で
- 13 会社から家賃を取ると節税になる
- 会社に貸している不動産,しっかりお金を取っていますか?
- 自宅の一部を自社に貸す節税策
Part 5 「含み資産」は会社の守り神
- 01 どんなときに減価償却をする?
- 減価償却ってなに?
- 基本的な仕組みは簡単
- セットで使用するものはセットでの金額が対象
- 02 「ちょっと高いもの」には耐用年数が決められている
- 期中に固定資産を購入した場合は月数で按分する
- 03 定額法と定率法をまとめておさえよう
- 定額法のやり方を覚えよう
- 差し引いてからかけていく定率法
- 保証率と改定償却率の扱い方
- 04 車の買い換えはテッパン!
- なぜ車の買い換えが節税に?
- 05 もとの車との合わせ技で,さらに節税!
- 固定資産売却損で経費が大幅UP
- 06 車を買い換えるときに試してもらいたいウラ技
- ディーラーに持ちかけてみよう
- 07 社長が高級外車に乗るのには合理的な理由がある
- 新車と中古車では1年目の減価償却費が3倍違う
- いまも昔も社長がベンツを好むワケ
- 「含み資産」は会社にとってのお守りのようなもの
- 08 2ドアの車でも経費で落とせる
- 2ドアの車が認められる条件
Part 6 消費税でも積極的にトクをする
- 01 消費税で自腹を切らないといけないケースは多い
- 消費税は誰が払うもの?
- 02 消費税を4年間支払わずに済ませる方法
- 2年間の空白期間
- 法人成りすると個人事業の売上は対象外になる
- 03 事業によっては消費税の還付を狙える
- 消費税の「戻し税」
- 輸出品には消費税がかからない
- 大きな投資があったときも還付になりやすい
- あえて課税事業者になることもできる
- 04 簡易課税でトクする会社と損する会社
- 簡易課税なら面倒なところをスルーできる
- みなし仕入率はいつも有利?
- 05 消費税の節税になる人件費の払い方
- 消費税を自力で減らすには?
- 人件費が多いと消費税はどうなる?
- 福利厚生を充実させることで消費税が減る
- 簡易課税ではダメなことに注意
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