コミュニケーションの問題地図 ~「で、どこから変える?」意識バラバラ、情報共有できない職場~
著者の一言
2023年6月13日
コミュニケーション, コミュ力, ミッション, ビジョン, パーパス, 情報共有, 越境思考, 越境, 問題地図, 管理職, マネージャー, チャット, Slack, Teams
コミュニケーションなる思考停止ワードに,そろそろ真剣に向き合おう!
いつの時代も,
そもそも,
- 「社長は
『コミュニケーションをよくしよう!』 と唱えた。しかしなにもおこらなかった」 - 部長がやみくもに対面での会話を増やそうとする。忙しいメンバーはますます忙殺される
- 課長がやたら
「1on1ミーティング」 をしたがる。メンバーは逃げたがる。なぜなら, 一方的に詰められるだけだから - 部課長
「聞いてないよ!」 担当者 「言ってませんもの!」 - SlackやTeamsのチャットを使いこなす人たち vs. メールや口頭を好む人たち
- オフィスに出社しているメンバーと,
テレワークをしているメンバーとの間に立ちはだかる 「標高温度差」 - 飲みの場と,
タバコ部屋の人間関係ですべてが決まる, オールドボーイズネットワーク的意思決定スタイル。ダイバーシティ&インクルージョンはどこ行った?
ずばり,
「コミュニケーションをよくしよう!」
- その心意気はいいものの,
肝心なコミュニケーションの中身について, だれも真剣に論じようとしない。 - あるいは,
1on1ミーティングなどの流行りの手法に走ろうとする。 - ともすれば,
コミュニケーションをよくしようとだけ主張して, その中身や方法は相手任せ。 - なおかつ
「俺たちに心地いいコミュニケーションをしろ!」 のような心持ちで, 自分たちに慣れた暗黙のスタイルに相手を合わさせようとする。
それでは,
コミュニケーションをよくしたい。しびれを切らした
組織開発を探求する私の仲間の1人である小金蔵人
「コミュニケーションスキル」 とひと言で言っても 「話す力」 「聞く力」 「書く力」 「読む力」 「会話力」 「議論力」 「対話力」 「コーチング力」 「ティーチング力」 「フィードバック力」 「雑談力」 「説得力」 「プレゼン力」 のどれのことを言ってるのか, 常に解像度を高める必要があるよね。
私は小金さんのこの発言に100%共感します。コミュニケーションスキルひとつとっても,
コミュニケーションの問題を論じる時,
- その組織や仕事
(ミッション) においてどんなコミュニケーションが足りていないか? - いつ,
だれと, どんなコミュニケーションを発生させていきたいか? - どんなコミュニケーションスキルが必要か?
- コミュニケーションによりどのような課題を解決したいか?
そしてコミュニケーションの要件定義をするうえで,
- ①環境
意見を言いやすい場や雰囲気があるか? - ②プロセス
オンライン,オフラインそれぞれのツールや場のバリエーションや選択肢があるか?
悪気なく古いやり方の一方的な押しつけになっていないか? - ③関係性
マネージャーとメンバー,マネージャー同士, 経営陣とマネージャー陣と現場, 部門同士, 組織の外の人たちなどのステークホルダーと, 適切な接点を持ち, その組織が理想とする関係を築くことができているか?
悪気なく指示命令型の上下関係になっていないか?
同質性の高い「井の中の蛙」 集団になっていないか? - ④スキル
プレゼンテーション,ファシリテーション, 傾聴力などのいわゆるコミュニケーションスキル, ITスキルなどツールを使いこなすスキル, ロジカルシンキング/ クリティカルシンキングなどコミュニケーションの組み立てや設計に必須のスキルをメンバー (含むマネージャーやリーダー) が身につけているか? - ⑤カルチャー
その組織において,どんなコミュニケーションを理想とするか?
この5つの要素を定義し,
本書では,
- コミュニケーションが起こらない
- コミュニケーションが悪い
それは,
大切なのは,
- 「この人とコミュニケーションしたい!」
- 「この人たちと対話したい!」
- 「このチームでは意見を言う甲斐がある!」
そう思えるような,
記事中で紹介した書籍
-
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「『このくらい説明しなくてもわかるだろう』と思っていたら,さっぱり伝わらない,話が噛み合わない」 「キレイなミッション・ビジョン・バリュー・パーパスはあるけ...