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3DCGは映像作品のほとんどに使用されている
現在のアニメーションや実写映画など,映像作品はデジタル環境で編集・制作されているものがほとんどです。
たとえばSF大作映画など人物以外はフルCG,ディテールやエフェクトまでこだわりぬいて制作される映像も数多く存在します。近年は体験型のイベント,VRコンテンツ,プラネタリウムなども3DCGやVFXを駆使した映像が数多くみられます。
CG制作ソフトは特徴があり,できることは幅広い
現在,3DCGの制作には無償のものからプロユースの高価なソフトまで,さまざまなソフトが使用されています。有名どころでは,プラグイン豊富で機能拡張しやすく,おもにアニメーション制作で支持されている「3ds Max」,実写映像に効果を加える制作に強みを発揮する「MAYA」,エフェクトの調整が細かに行え,映像制作に強い「Houdini」,感覚的操作でキャラクターや動物を制作できる「ZBrush」,無償ながら多機能な「Blender」などがあります。そのほかにもたくさんのソフトが有償,無償でリリースされています。
近年はどのソフトもモデリングからレンダリングまで網羅しているため,作りたいもののイメージがあるならば制作の目的に合うもの,そうでなければこれからの仕事や就職に有用なものを選んでみてもよいでしょう。
まずは体験版が配布されているソフトは,試してみることをおすすめします。とはいえ,いずれも簡単操作とはいかず,またバージョンアップでインターフェースや操作が変わることも多いため,プロでも常に試行錯誤,慣れるまでに時間がかかります。
さて,いくつかのソフトの特徴をかんたんに紹介しましたが,さまざまな3DCG制作ソフトのなかでも,「3ds Max」はプロユースとして最高峰に位置するソフトです。イメージに対してその操作をスムーズに行えるようになると,完成度の高い作品を作ることができます。
アニメーションやゲーム制作にあたり,習得しておくとよいソフトの1つですが,ツール類も豊富で,有料スクリプトや3Dモデルデータも膨大です。目的もなく,いきなり製品版を購入するよりも,まずは操作を試してみましょう。
本書「世界一わかりやすい 3ds Max 操作と3DCG制作の教科書【3ds Max 2020対応版】」ではオブジェクトの制作,編集からキャラクター作り,ライティング,アニメーション制作までひと通りのフローを解説しています。まずは3DCG制作の操作感覚を手になじませるところからはじめてみませんか。
本書における3DCG制作の流れ
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① プリミティブオブジェクトを組み合わせて遊園地のオブジェクトを作る。光を当て,カメラを操作して構図を決めて整える。
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② プリミティブオブジェクトを編集する方法を習得し,より自由度の高い形状を作るための方法を学ぶ。
③ キャラクターをモデリングする手順を理解し,実際に各パーツを制作。
④ 制作したキャラクターを用いて簡単なキャラクターアニメーションを作る。
⑤ 光の効果を駆使して,効果的に場面を見せる画面作りを学ぶ。