この連載では,
「多様性時代のDB選択」 を 「オープンソースカンファレンスOnline/ Kyoto」 で開催
8月末の
オープニング基調講演
“多様性”
①『オープンソースデータベースGridDB ~ なぜデータベースを開発したのか? その理由とGridDBの概要紹介~』
《発表者》栗田 雅芳
GridDBは,
②『Project Tsurugi (劒) の紹介』
《発表者》神林 飛志
発表いただいた
昨年の
激論! DBMS選択のニューノーマルは? (パネルディスカッション)
「多様性時代のDB選択」
- 《パネリスト》
- 梶山 隆輔
(Oracle Corporation MySQL GBU/ OSSコンソーシアム データベース部会) - 栗田 雅芳
(東芝デジタルソリューションズ) - 才所 秀明
(日立ソリューションズ/ OSSコンソーシアム 分散コンピューティング部会) - 高塚 遥
(SRA OSS, Inc. 日本支社) - 《モデレータ》
- 溝口 則行
(TIS/ オープンソースビジネス推進協議会/ OSSコンソーシアム)
①データ処理ツール (DBMS) は多様化に向かうべきか?
- あらゆる要件に対応できるDBMSがあるわけではないので,
用途に合わせることは必然である。 - 基本的には多様化に向かうべきだし,
実際に向かっていると思う。エンタープライズ系でも慎重ではあるが, 従来のRDBで難しい場合は新しいものを取り入れようとしている。 - 伝統的なRDBはいろんな使い方ができるオールラウンダーでもあるので,
RDBで通用する範囲であれば, RDBでいいだろう。 - クラウド事業者が出しているアーキテクチャのガイド文書でも,
データストアは選択すべし, といった主張をしているものもある。 - DBエンジンが用途ごとにバラバラだと,
開発も運用も面倒なのもたしかだろう。使うツールをある程度絞ろうとする意図もわかる。
②DBの稼働環境もクラウドが当たり前になっていくのか?
- DBに限らず,
ハードウェアなどインフラを保有することに疑問を感じているケースが増えつつあるので, 自然とクラウドに向かうだろう。 - クラウドのマネージドサービス
(AWSのAuroraなど) はよくできていて, クラウドにDBを載せるのに一役買っている。 - クラウドでなくても,
自社保有の仮想化基盤に載せているケースの方が今では多い。クラウドと自社仮想化基盤のハイブリッドな環境をターゲットにした運用環境が望ましい。 - クラウドでは機能面や構成面での自由度が制限される場合もある。たとえば,
DBサーバのクラスタ化の方法など。 - 社会インフラ系の計測データなどだと,
データ量やセキュリティ観点などでパブリッククラウドが使い難いケースもある。 - クラウドでは,
大規模なデータを継続的に保存しようとすると, ストレージコストが高価になるケースもあり, 要注意。 - 人材の技術修得の問題がある場合に,
クラウドのマネージドサービスだと挑戦の敷居が下がるので, クラウドを上手に使って欲しい。 - クラウドベンダにロックインされないような方策を考えながら,
クラウドを上手に使って欲しい。
発表資料と講演ビデオ
今回のOSSデータベーストラックでの発表スライドと録画したビデオは,
10月は 「企業ITのクラウドマイグレーションとOSSの役割」
10月23日,