概要
「これからはクラウドだ!」
「我が社もビッグデータの活用を!」
などと,言葉はよく聞くけど,なぜ注目されているのかわからなかったり,実態はどういうものか理解できてなかったりしませんか?
本書は,ネットをながめているだけではなかなか見えてこないITトレンドの全体像を,約100点もの図解とともにわかりやすく解説。図表はPowerPointデータとしてダウンロード可能,ロイヤリティ・フリーなので勉強会の資料や提案書の素材としてご活用いただけます。
就活生の方や新社会人の方から,営業の方,情報システムや経営企画の担当者の方まで,ITを知るために必携の1冊!
こんな方におすすめ
- ITの最新トレンドを手っ取り早くおさえたい就活生の方,新社会人の方,営業の方,情報システム部門担当者,経営企画部門担当者
著者から一言
『我社のシステムも,そろそろクラウドをうまく使ってコスト削減や現場の利便性を向上させるべきですよ』
『若者層の顧客拡大を図るために,スマホやタブレット,ソーシャルにも対応したマーケティングやプロモーションをすすめてゆく必要があります』
『ビッグデータの活用は,もはや競争力を維持するためには不可欠です。我社でも積極的に取り組んでゆくべきです』
あなたは,このような話題についてゆくことができるでしょうか?
もちろん,クラウドやソーシャル,ビッグデータという言葉はご存知かもしれません。でも,「それがどういうものなのか」「どのように役立つのか」をきちんとご存知でしょうか?
たとえ知らなくても,うまくその場を繕うことはできるかもしれません。しかし,いずれは,ビジネスの最前線から遠ざかることを余儀なくさせられるでしょう。それほど,IT(Information Technology:情報技術)は,私たちの生活やビジネスの日常に深く関わるようになりました。
ITの進化は留まることがありません。ついこの間まで“常識”とされていたことが,すぐに別の新しい常識に置き換わってしまうことなど,珍しくないのです。この動きについてゆくことは,IT を生業にしている人たちにとっても,なかなか大変なことなのです。
「では,ネットで情報を集めて勉強すればいいではないか」と考える方もいらっしゃるでしょう。しかし,断片的な情報はいくらでもありますが,それらを体系的,俯瞰的に整理したものはなかなかありません。
そんな中でも,研究機関や調査会社が「〇〇の動向」と称して,ITに関わるさまざまな分野を体系的に俯瞰した報告書をみることがあります。しかし,ITや業界について,ある程度の専門知識を持つ人に向けた内容であり,そういう知識を持たない人たちが理解するのは容易ではありません。
本書は,そんなお悩みをお持ちの皆さんに,ITの最新の常識をできるだけ平易な解説でご理解いただけるように作りました。ただ,キーワードを書き並べて,辞書のように解説するつもりはありません。それでは,キーワードの持つ意味や価値は理解できないからです。それらは,お互いに深い関係を持っています。この関係を理解することが大切だと考えています。キーワード同士のつながりがわかり,より深い理解を得ることができれば,未知の領域にも想像力を働かせることができるようになります。本書は,この考え方を大切にしています。
「これまでITの専門的な勉強をしたことがないが,自社の経営や自分たちの業務にぜひとも活かしてゆきたい」とお考えの方には,お役に立てると思います。また,就活中の方や新入社員の皆さんにも,社会人としての常識として,この程度は知っておいていただきたい内容です。さらには,ITに関わっているが最新のトレンドになかなかついていけないで困っている方にもお役に立てると思います。
少し欲張りかもしれませんが,IT ビジネスの第一線でご活躍の皆さんにも参考になると思います。詳細な技術論は語られていませんが,最新のITのキーワードについて,それらがどのような関係にあり,どのような価値をもたらそうとしているかを体系的に理解していただくことで,皆さんの専門的知識を整理することができるからです。
本書で使用した100枚ほどの図表は,パワーポイントのプレゼンテーションとして仕立て直し,ロイヤリティフリーでご提供しています。勉強会での教材や提案書の素材として,ご活用ください。ダウンロードの方法は,本書の最後に紹介しています。
ITビジネスに関わっている・いないを問わず,私たちはITの常識を知らなければ,不便でたまりませんし,これからのビジネスを組み立てることができません。そのために必要な最低限の「最新の常識」を学ぶために本書がお役に立てばと願っています。