概要
「売上アップを“自分の力”と事実誤認」「若手 vs ベテランの話が噛みあわず会議が空回り」「決断をひたすら先延ばししようとするマネージャー」問題の原因はこの「感情のカラクリ」にあった!
MBAを持つ意思決定のプロが,話題の行動経済学を7つの視点で独自に体系化。豊富な実例とともに,ロジカルシンキングだけではわからない“非合理のロジック”を解き明かします。
「ネガティブなメールを3秒で好印象に変えるコツ」から「200万円がなぜか安く感じられてしまうマジック」まで,今日から役立つ実例満載。世界初のフレームワーク体系図で行動経済学の全体像がひと目でわかります。
こんな方におすすめ
- 会社で自分の考え方が通じなかったり,おかしな意見がまかりとおることを不思議に思い,どうにかしたいと思っている方
- 行動経済学(人間の心理・考え方・行動の謎)に興味のある方
- 合理的な思考力・判断力を身につけて損せず得する行動ができるようになりたい方
著者から一言
なぜ「理論的にあるべき判断」と「身のまわりで実際に行われる判断」は違ってしまうのでしょうか。その疑問の答えの1つとなるのが行動経済学です。
本書では,行動経済学の理論を7つの視点で体系化し,全体像がつかみやすくなるようにしました。そして,会議,プレゼン,セールス,マーケティングなどビジネスに直結する豊富な事例やケースを通して解説してみました。
たとえば,交渉相手のバイアスを先読みして,交渉を有利に運ぶことができれば,交渉を成功に導く確率がぐんと上がってきます。また,勘と経験だけで物申す上司や同僚に対して,「どうして彼らはそのような判断をしたのか」をきちんと見極めることができたら,あなたの心の持ち様と行動は180度変わることでしょう。
行動経済学のフレームワークを味方につければ,(知らなければ永遠に気づかなかったであろう)自分のバイアスに気付き,日々犯しがちな判断ミスを避け,より自分の考えに自信を持って判断,提案ができるようになります。本書が人間の習性を敢えて理論化した行動経済学におもしろさを感じ,少しでも質の高い意思決定ができるようになるためのサポートとなれば幸いです。