新春特別企画

LibreOffice/Apache OpenOfficeの2016年振り返りと2017年

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MUFFIN

LibreOfficeは4.4の頃からユーザーインターフェースの変更を積極的に行っています。プルダウンメニューやサイドバーの項目を追加したり,ツールバーのアイコンの位置を変更したり,横に長いシングルツールバーを追加したりしていますが,いずれにせよこれまでの延長として変更が行われました。

5.3からはMUFFINというコンセプトが登場します。⁠My User Friendly & Flexible INterface⁠の略で,要するにユーザーの熟練度に応じて便利なユーザーインターフェースは違うので,いくつかの選択肢を用意しますということです。

選択肢とは,従来と同じ(デフォルト)⁠ワイドディスプレイ向けのシングルツールバー,すでにおなじみのサイドバー図3図4)⁠そして全く新しいノートブックバー図5図6図7です。ひとまず5.3では,これらが条件付きで選択できるようになります。

図3 Writerのツールバーレイアウトをサイドバーに変更

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図4 Calcのツールバーレイアウトをサイドバーに変更

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図5 Writerのツールバーレイアウトをノートブックバーに変更

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図6 Calcのツールバーレイアウトをノートブックバーに変更

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図7 Impressのツールバーレイアウトをノートブックバーに変更

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条件付きとは,5.3の段階では「実験的サポート」という扱いであり,設定を変更しない限りは使用できません。⁠ツール][オプション]–[詳細][オプションの機能][実験的な機能を有効にする(不安定な可能性あり)⁠にチェックを入れ,⁠OK]をクリックしてください図8)⁠

図8 MUFFINを試してみる場合は,実験的な機能を有効にする必要がある

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アドバイサリーボード

TDFのアドバイサリーボードは,言ってしまえば「口も出せばお金も出す」スポンサーです。2016年はCanonicalGNOME FoundationKDE e.V.が加わりました。同時にAMDが姿を消しています。

リリースを読む限りではGNOME FoundationとKDE e.V.とは金銭のやり取りがなさそうですが,3者ともに非営利財団であることを考えるとむしろそのほうが自然といえます。

2015年には2団体加入して6団体脱退しているので,減少傾向にあるのは気になります。

その分は個人による寄付が重要になってきますので,皆様ご支援のほどよろしくお願いいたします。日本からだとPayPalによる送金ができないのが面倒ですが,これは法令に基づくものなのでどうしようもありません。ほかにもBitcoinなどでも寄付ができるのは面白いところでしょう。

LibreOffice Conference 2016 Brno

昨年もLibreOffice Conferenceが行われました。日本語によるレポート前編後編がありますので,ご一読ください。

筆者としてはCommonSalLayoutの発表が興味を引きました。

日本での動き

昨年1月9日にLibreOffice mini Conference 2016 Osaka/Japanが開催されました。基調講演のレポートと,全体のレポートを読むことができます。筆者も参加しましたが,やはり基調講演はいろいろなことを思い出しました。

同じく12月10日にはLibreOffice Kaigi 2016.12が行われました。筆者は(懐の都合で)不参加でしたが,イベントレポート前編後編が公開されています。

株式会社アシストが8月末をもってLibreOffice/Apache OpenOfficeの支援サービスの販売を終了しました。また,OSSオフィスソフトの推進団体であるODPGが,9月をもって解散しました。10月1日にはVISSEL ~LibreOffice Touch~というイベントが行われました。いずれも筆者は部外者のため,詳細は存じ上げません。サッカー観戦とLibreOfficeに触れるイベントを一緒に行うことは,なかなかユニークな試みのように思います。

Ubuntu Weekly Recipeの記事

昨年はUbuntu Weekly RecipeでLibreOfficeについていくつかの記事を寄稿しました。ここで振り返ってみましょう。

今年も継続して掲載予定なので,Ubuntu Weekly Recipeもよろしくお願いします。

著者プロフィール

あわしろいくや

Ubuntu Japanese Teamメンバーで,主として日本語入力関連を担当する。特定非営利活動法人OpenOffice.org日本ユーザー会。LibreOffice日本語チーム。ほか,原稿執筆も少々。

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