電子回路シミュレータTINA7(日本語・BookII)で見てわかる 電子回路の「しくみ」「基本」

[表紙]電子回路シミュレータTINA7(日本語・Book版II)で見てわかる 電子回路の「しくみ」と「基本」

紙版発売

A5判/280ページ/CD1枚

定価2,618円(本体2,380円+税10%)

ISBN 978-4-7741-3238-9

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書籍の概要

この本の概要

アナログ電子回路を扱う上で,もっとも基本的で重要な構成要素を,一から学習できる入門書です。

電気の基礎から,トランジスタアンプ,モータ制御回路,センサ制御回路,発振・復調回路,オペアンプ,A/D・D/A変換のしくみ,電源回路とアースなど,アナログ回路の基本を,『電子回路シミュレータTINA 7(日本語・Book版II)』を使い実際に動かしながら楽しくマ スターできます。

こんな方におすすめ

  • アナログ回路をマスターしたい方
  • 電子回路シミュレータの基礎を学びたい方
  • エンジニア、学生(電気電子工学)、ホビーユーザ

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デジタル時代の「電子回路/アナログ回路」マスター術
本書は,大好評をいただいている既刊本『デジタル回路の「しくみ」と「基本」』の続刊です。近年,電子装置に搭載される電子回路は,信号を0と1の状態だけで扱うデジタル化が進みました。

目次

  • 電子回路を極めたい貴方に
  • 本書の上手な読み方・使い方
  • 本書の説明でよく使う電子回路の基本用語説明

第1章 TINAとサンプル回路の動かし方

  • 1-1 回路を実際に動かして学べる付属ソフト「TINA」の特長
  • 1-2 本書付属CD-ROMのコンテンツ収録内容
  • 1-3 収録「TINA」の機能制限と動作環境
  • 1-4 TINAのインストール
  • 1-5 サンプル回路の読み込みとシミュレーションの実行

第2章 電気の正体を知っておこう

  • 2-1「電気」の正体はいったい何なのか
  • 2-2 電気の正体は「電荷」,「電流」は正電荷の移動と定義する
  • 2-3 電荷の移動がない電気を「静電気」と呼ぶ
  • 2-4 電気の流れを利用する「動電気」のしくみ
  • 2-5 固体の中をどうやって電気が流れるのだろう
  • 2-6 半導体は,自由電子と正孔を意図的に埋め込んだ物質
  • 2-7 電気と磁気の密接な関係を知っておこう
  • 2-8 直流と交流

第3章 電気のようすを目で見る「測定器」

  • 3-1 見えない電気を見るための基本測定器
  • 3-2 電流計と電圧計の使い方を覚えておこう
  • 3-3 電圧の時間変化を見る「オシロスコープ」
  • 3-4 回路測定に必要になる電源装置と信号発生器
  • 3-5 TINAに用意されている電源装置と信号発生器
  • 3-6 TINAの測定器で直流回路の電流と電圧を測ってみよう
  • 3-7 TINAの便利な測定ツールを使ってみよう
  • 3-8 TINAで交流電圧を測る
  • 3-9 TINAのオシロスコープで交流電圧波形を観察する
  • 3-10 便利で簡単なTINAの「過渡解析」機能を使おう

第4章 電気を操る電子部品のしくみ

  • 4-1 電子回路で使う部品の種類と特性
  • 4-2 電流を妨げて調整する「抵抗器」のしくみと働き
  • 4-3 電荷を蓄える「コンデンサ」のしくみと働き
  • 4-4 電磁誘導作用を利用する「コイル」のしくみと働き
  • 4-5 電圧変成器「トランス」のしくみと働き
  • 4-6 電流の逆流を防ぐ「ダイオード」のしくみと働き
  • 4-7 明るく光る「発光ダイオード」のしくみと働き
  • 4-8 小さな信号で電流を制御する「トランジスタ」のしくみと働き
  • 4-9 交流電圧を制御する「サイリスタ」と「トライアック」
  • 4-10 IC(集積回路)とは
  • 4-11 増幅に特化して作られたIC「オペアンプ」

第5章 トランジスタアンプに挑戦しよう

  • 5-1 ミニアンプ回路とその動き
  • 5-2 アンプ回路の理解と分類
  • 5-3 小信号増幅回路のしくみ
  • 5-4 トランジスタの増幅作用を理解しよう
  • 5-5 電力増幅回路のしくみ
  • 5-6 ミニアンプのトータル性能を測定しよう

第6章 モータ制御回路のしくみと基本

  • 6-1 トランジスタのスイッチング動作を理解しよう
  • 6-2 トランジスタでモータを回転させるには
  • 6-3 モータの回転スピードを調節する
  • 6-4 実践的なロボット制御回路のしくみ

第7章 センサ制御回路のしくみと基本

  • 7-1 いろいろなセンサ
  • 7-2 光センサ回路の定番ライントレーサを考える
  • 7-3 照明の自動点灯装置とシュミットトリガ回路
  • 7-4 過熱防止の冷却ファン回路に応用してみる
  • 7-5 センサ検出信号を取り出す2つの基本回路

第8章 発振・変復調回路のしくみと基本

  • 8-1 ワイヤレイスマイクで電波を飛ばしてみよう
  • 8-2 電波の元を作る「発振」のしくみ
  • 8-3 電波に信号を乗せる「変調」のしくみ
  • 8-4 電波から信号を取り出す「復調」のしくみ

第9章 オペアンプをマスターしよう

  • 9-1 オペアンプの基本動作を理解しよう
  • 9-2 オペアンプの電源は自由に設定できる
  • 9-3 オペアンプで計算回路を作る「演算増幅器」
  • 9-4 いろいろなオペアンプ回路を作ってみよう

第10章 A/D・D/A変換のしくみと基本

  • 10-1 A/D,D/A変換のあらまし
  • 10-2 計数形A/D変換器のしくみ
  • 10-3 比較形A/D変換器のしくみ
  • 10-4 D/A変換器の種類としくみ

第11章 電子回路の必須要素電源回路とアース

  • 11-1 用途に合わせて使い分ける電源回路の種類
  • 11-2 大電力が得られるトランス電源のしくみ
  • 11-3 安定した電圧が作れる定電圧回路
  • 11-4 小型で軽量なスイッチング電源
  • 11-5 電子回路で大切なGNDの取り方

付録 電子回路シミュレータ「TINA」の使い方

  • 付録-1 TINAの画面各部の名称と役割
  • 付録-2 回路図作成の基本操作
  • 付録-3 プリント配線基板を設計できる 製品版のPCB機能

著者プロフィール

小峯龍男(こみねたつお)

1953年東京都生まれ。1977年東京電機大学工学部機械工学科卒業。現在,東京電機大学高等学校教諭。


河野吉伸

1959年埼玉県生まれ。東京電機大学大学院卒。