知りたい!サイエンスシリーズへその緒が語る体内汚染
―未来世代を守るために
2008年3月29日紙版発売
森千里,戸髙恵美子 著
四六判/208ページ
定価1,738円(本体1,580円+税10%)
ISBN 978-4-7741-3442-0
書籍の概要
この本の概要
「現代人は生まれる前から汚染されている」
生まれた直後の赤ちゃんにあるへその緒を調べてみると,多種多様な物質が見つかります。その中には,ダイオキシンやPCB,カドミウムといった悪名高き汚染物質が含まれます。
こうした汚染物質は,私たち人間にどういった影響を与えているのでしょう?「自閉症」「学習障害」「注意欠陥」「すぐキレる」といった精神疾患は?「小児アレルギー」や「シックハウス」との因果は?将来生まれてくる孫や未来世代へも影響があるのか?……
本書では,こういった疑問と化学物質の胎内曝露との関係の可能性について,最新の研究を元に緻密に考察。そして,未来世代を化学物質曝露から軽減する方策などについても提言していきます。
こんな方におすすめ
- 子供がいる,またはこれから子供をつくろうと思っている方
- アレルギーやシックハウスなどで悩んでいる方
- 子供と自分の健康維持を考えている方
この書籍に関連する記事があります!
- 最近の子供の"変化"は,科学物質の影響?
- 「現代人は生まれる前から汚染されている」こう聞いて,皆さんはどう思うでしょう? 「生まれて数年も経てば仕方ないけど,出産前からは……」と思う方も多いのではないでしょうか。
目次
- Chapter1 胎児期から始まる人体の汚染
- Chapter2 胎児期汚染による被害の歴史
- Chapter3 大人と子供と胎児の違い
- Chapter4 身の周りの環境汚染物質による複合汚染
- Chapter5 次世代への影響,新しい考え方
- Chapter6 子供たちを守るには――「環境改善型予防医学」という考え方
- Chapter7 子供たちの健康と予防原則
この本に関連する書籍
-
食べ物はこうして血となり肉となる ―ちょっと意外な体の中の食物動態―
野菜を食べると体によい。牛肉を食べるとハッピーな気分になる。 食べ物は食べるだけで,健康に影響を及ぼし,気分にまで作用します。なんの変哲もないふつうの食べ物...
-
食品汚染はなにが危ないのか―ニュースを読み解く消費者の科学
本来,家族団らんの場として楽しいはずの食卓が,「食品汚染」「残留農薬」「中国産」遺伝子組み換え」「BSE」・・・世間を騒がすキーワードがぐるぐる飛び回る,そんな...
-
ラセンがかたる生命の不思議―分子生物学をのぞいてみよう―
万能細胞,ゲノム創薬,遺伝子組み換え,クローン…私たちに最も身近でありながら多くの謎に満ちた「生命」はDNA二重ラセン構造の発見,ヒトゲノムの解読を経て,そのし...
-
化学物質はなぜ嫌われるのか――「化学物質」のニュースを読み解く
新聞・テレビなどで報じられる「化学物質」関連のニュース。そのほとんどは悪いニュースだが,なぜかくも「化学物質」は嫌われるのか? そして,それらは一体どこまで...
-
なにがスゴイか?万能細胞 ―その技術で医療が変わる!―
07年11月,京都大学の山中教授が初めて作り出したことで有名になった「万能細胞」。「フツーの細胞から体のどんな部分でも作り出せるようになった」として世界中で話題...
-
ここがおかしい 日本人の栄養の常識 −データでわかる本当に正しい栄養の科学−
「日本人は飽食で摂取カロリーが多過ぎる」とイメージする人がほとんどだろうが,実は日本人の摂取カロリーが減少を続けていることをご存じだろうか。このほかにも「や...