ポケット介護シリーズ【ポケット介護】楽になる認知症ケアのコツ
2015年9月25日紙版発売
山口晴保,田中志子 編,大誠会認知症サポートチーム 著
新書判/256ページ
定価1,518円(本体1,380円+税10%)
ISBN 978-4-7741-7653-6
書籍の概要
この本の概要
家族や介護職が認知症の人と笑顔で一緒の時間を過ごせるように「現場の知恵」をコンパクトにまとめました。生活リズムの乱れ,睡眠障害,転倒,排泄がうまくいかないなど,日常生活で起こるさまざまな障害への対応だけでなく,妄想,帰宅願望,徘徊など,家族や介護者が困る症状(行動・心理症状:BPSD)についても予防や改善方法を解説しています。豊富なイラストと図解。家族,介護職の生の声も満載。すぐに役立つ現場のノウハウが詰まった1冊です。ひとりで抱え込まずに,「誰もが笑顔になれるケア」始めてみませんか?
こんな方におすすめ
- 認知症について知りたい人
- 認知症のケアに関わる人
本書のサンプル
本書の一部ページを,PDFで確認することができます。
- サンプルPDFファイル(775KB)
目次
第1章 そもそも認知症って何?
- 01 そもそも認知症ってどういう状態?
- 02 認知症の症状は2 種類に分けられる
- 03 私たちの認知症ケア ――大誠会スタイル
第2章 認知症の人と共に生きるコツ
- 04「病気だという自覚がない」のが認知症の本質
- 05 認知症の人が求めていること
- 06 症状や状況に応じた接し方がある
- 07 認知症の人とのコミュニケーションのコツ
- 08 共感を通して信頼関係を築くには
- 09 楽しい役割とほめることでやる気を引き出す
- 10 リハビリなどでやる気・意欲を引き出すテクニック
- 11 ケアを評価し,よりよいケアにつなげるには
第3章 認知症の人とのよりよい生活のために
- ――生活障害への対応
- 12 認知機能が低下すると生活障害が増える
- 13 生活障害への対応,基本5 原則
- 14 生活リズムが崩れたら
- 15 睡眠に障害があるときは
- 16 トイレでうまく排泄できない
- 17 自力で移動するために
- 18 転倒を防ぐには
- 19「お金を持ちたい」と言われるときは
- 20 薬を飲んでくれない,などのときは
- 21 身だしなみを整える
- 22 着替えの工夫
- 23 入浴(風呂)をスムーズに
- 24 食事に関する困りごと
- 25 口腔ケアで体の状態もチェック
- 26 認知症を予防する,進行を遅らせる
- 27 残された機能を維持し,廃用を防ぐ
第4章 気持ちや行動に関する困りごととうまくつきあう
- ――行動・心理症状(BPSD)への対応
- 28 BPSDはケアの影響が大きい
- 29 BPSDは予防が大切
- 30 妄想・帰宅願望
- 31 幻覚
- 32 うつ
- 33 不穏・興奮・怒り,非協力的な態度
- 34 徘徊・無断外出
- 35 常同行動
- 36 逸脱行動
- 37 性的逸脱行動
- 38 収集
第5章 専門機関やサービス,地域のサポートとつながろう
- 39 認知症の経過(予防~発症~終末期)とそれぞれの時期に適した専門機関やサービス
- 40 どこに相談しよう? 困ったときの相談先
- 41 頼もしい味方。地域包括支援センターと認知症初期集中支援チーム
- 42 介護保険のサービスを利用するには
- 43 専門医の診断に結びつけるタイミング
- 44 突然の変化は早期受診で治療可能なことも
- 45 受診時に本人の状況をうまく伝えるには
- 46 家族会や認知症(オレンジ)カフェに参加しよう!
- 47 若年性認知症への支援を受けるには
- 48 運転免許について
- 49 成年後見制度
- 50 日常生活自立支援事業
- 51 地域包括ケアシステム
- 52 認知症の人が役割をもてる場をつくる
- 53 地域で見守る
第6章 よりよいケアのために
- 54 介護で燃え尽きない介護者になろう
- 55 介護者が自分の力を信じ,達成感を味わえる
- 56 こんなときは無理せず施設入所を考えよう
- 57 縛らないケアのために
- 58 老いる,衰える権利――上手なお別れをするには
第7章 認知症の基礎知識
- 59 どれくらいの人が認知症になるの?
- 60 アルツハイマー型認知症
- 61 レビー小体型認知症
- 62 脳血管性認知症
- 63 前頭側頭型認知症
- 64 軽度認知障害(MCI)
- 65 認知症の治療薬
[付録]
- 認知症初期症状11項目質問票 本人用
- 認知症初期症状11項目質問票 家族用
この本に関連する書籍
-
[ポケット介護]現場で役立つ薬のホント 〜種類・飲み方・副作用〜
介護の現場で頭を悩ませるのが薬の服用。専門的で難しそうだし,飲み忘れも心配だし,副作用だって気になります。本書は「薬に強い介護職になろう!」をテーマに,知っ...
-
これで安心!ケアマネが教えるはじめての親の入院・介護 あわてない、うろたえないための鉄則55
親が歳を取ってくると,病気や介護のことが心配になってきますが,なかなか準備はしにくいもの。入院やその後に続く介護には,労力やお金がかかるだけでなく,周囲との...
-
【ポケット介護】見てわかるリハビリ 「活動」と「参加」につなげるコツ
介護の現場では,機能回復だけではなく,本人の自立を支援するためのリハビリが重視されています(「活動」と「参加」のリハビリ)。これは,介護予防や介護の負担軽減...
-
これで安心!親が70過ぎたら必ず備える40のこと 病気・介護・亡くなったあと
親の介護が必要になったときや,亡くなったときのことは,できれば話題にしたくないもの。でも,いつまでも目をそらしているわけにはいきません。親の「万一の事態」が...
-
【ポケット介護】現場で使えるコミュニケーションのコツ
介護の現場で生じがちなコミュニケーションの失敗を回避するために,さまざまな状況別に具体的な例題を用意し,普段ありがちな言動とワンランク上の目指すべき言動を対...