話題にしてもらう技術
90.5%の会社が知らないPRのコツ

[表紙]話題にしてもらう技術 ~90.5%の会社が知らないPRのコツ

紙版発売
電子版発売

四六判/272ページ

定価1,980円(本体1,800円+税10%)

ISBN 978-4-297-13087-9

電子版

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書籍の概要

この本の概要

  • 「プレスリリースを出したけど反応ゼロ」
  • 「お金をかけたのに全然メディアに露出できない」
  • 「取材でテレビに出れたけど売上につながらない」
  • 「『広報は秘書に兼務してもらおう』で問題に」
  • 「『話はうまいほうだから取材は楽勝』のはずが大炎上」

「PRなんてかんたんだ」と思ってませんか?

記者として取材する側,企業の広報PR担当者として取材される側,両方の経験を持つPRのエキスパートが,話題にしてもらうために必要なノウハウを集大成。

  • 注目を集める情報の8つの法則
  • 話題になるためのPR5つ道具
  • 疲弊しないで話題になり続けるための考え方と仕組みづくり
  • 1人で抱え込まない体制のつくりかた
  • 炎上のリスクとうまくつきあう方法

成果につながる情報の届け方がわかる。

【特別付録】ストーリーでわかるPRの取り組み方

こんな方におすすめ

  • 「いいモノを出しているのにどうも話題にならない」と感じている経営者,事業責任者の方
  • PRに力を入れていきたいが,何をすればいいかわからない経営者,事業責任者の方
  • 「経営者・事業責任者がPRのことを理解してくれていない」と感じている広報・PR担当者の方

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著者の一言
「うちの会社や製品を知ってもらうには,無料でできるPRがいいね」の落とし穴
経営者が情報発信を人任せにしていてはうまくいかない。記者として取材する側、企業の広報PR担当者として取材される側、両方の経験を持つPRのエキスパートが、話題にしてもらうために必要なノウハウを集大成。

目次

はじめに

1章 話題になるためには何が必要?

注目されるかどうかは何で決まるのか

  • 「小さい」「つまらない」「上場してない」から話題にならないわけではない
  • 情報が注目を集めるための8つの法則

お金をムダ使いしない! 失敗しないで話題になるために知っておきたいこと

  • 「PR=無料!」は本当かもしれないけど……
  • 取材を受けたらお金を払う? いや,謝礼がもらえる?
  • PR初心者は要注意?! お金を払う取材もあるの?
  • 全部自社内でやれば,安上がり? いえいえ,大きな損失です
  • 完全成功報酬制のPR会社に頼めば,記事が出なければ0円なので損しない?
  • PR会社に一度記者会見をお願いすれば,メディアの連絡先が入手できるから得?

2章 話題をどうやって届けるか

話題になるきっかけを作るPR5つ道具とは

  • 1つめ:プレスリリース
  • 2つめ:メディアピッチ
  • 3つめ:記者会見
  • 4つめ:ソーシャルメディア
  • 5つめ:オウンドメディア
  • コラム メディアにとりあげられることだけがPRではない

読んでもらえるプレスリリースの書き方

  • 情報を集めて骨子をまとめる
  • 目に留まるタイトルを。ただし釣りタイトルは逆効果
  • 最初の段落で一番大事な事実「だけ」を書く
  • 2つめの段落で「なぜこれが注目に値すべき情報であるか」を伝える
  • 3つめの段落で「これは本当に大事な内容だ」とダメ押しする
  • 用語解説や細かな説明,会社概要,略歴,問い合わせ先などを付加する
  • 全体を俯瞰し,修正する
  • 関係者レビューに回し,最終化する
  • 型を自分に定着させるために,他社のプレスリリースを参考にする
  • プレスリリースの作法
  • ネタがなければ切り口を変える

取材を成功させるための段取り

  • 取材のメリットと注意点を知っておく
  • 絶対に必要なメディアトレーニング
  • 取材のために日頃から準備しておく
  • 取材趣意書を確認する
  • 媒体,過去の執筆記事を確認する
  • 取材を受けるか,お断りするかを決める
  • 日程調整をする
  • 取材にふさわしい場所を確保する
  • 当日の質問を事前にもらう
  • ブリーフィングノートを作成する
  • 取材直前にすべきこと
  • コラム さまざまな取材のスタイル
  • 取材の最中にすべきこと
  • 記者を「誤解なく記事が書ける状態」にして帰す
  • 取材後の対応を万全にする
  • コラム 取材の仕切りすぎ,メディアに合わせすぎ,どちらもNG

手作りの小さくて地味な記者説明会のやり方

  • 少人数で記者説明会を開催するメリットとデメリット
  • 記者説明会の流れ
  • コラム 自社の掲載された記事をコピーして宣伝用に配っていい?

ソーシャルメディアとオウンドメディアのポイント

  • ソーシャルメディアは事前準備と運用ルールづくりが大事
  • オウンドメディアは取り組みやすいコンテンツからはじめる

3章 疲弊しないで話題になり続けるには

PRはなぜ失敗するのか

  • 3つの失敗から学ぶ
  • うまくいっている会社は何をどうしているのか

ゴールから逆算して計画を立て,効果を測定して軌道修正していく

  • 逆算とは何か
  • 小さい実験的な挑戦も計画に盛り込む
  • 目標数字は段階に応じて量から質へ転換する
  • 数値化して効果測定する
  • コラム PR業界での効果測定の世界標準は「バルセロナ原則3.0」

ラクできるところはラクしよう

  • 繰り返し作業を効率化するための枠組み,決まりを作っておこう
  • コラム プレスキットのポイント
  • 便利な道具に助けてもらおう
  • ツールは万能ではない
  • コラム 仕組み化,効率化への大きな壁は内製

変化に柔軟に対応してPRしていく

  • オンライン会見になったことで問題も出てきた
  • 電話や訪問でのメディアピッチが難しくなり,ネットが入口になる
  • 社内の動きの収集が難しくなった

4章 1人でPRを抱え込まない体制のつくりかた

PR担当者をどう任命すればいいか

  • 有名人を引き抜くだけでは回らない
  • 秘書をPR担当に抜擢するのはなぜダメ?
  • 超人じゃなくていい。PRは「習得できるスキル」
  • PR担当を潰さない4つのポイント
  • コラム PR担当の7つの役割

社内だけでは限界,外部の力に上手に頼るには

  • 失敗する原因の大半は「ミスマッチ」
  • PR会社を選定する時に見るべきポイント
  • コラム サービスや料金体系はどう違う? PR会社/コンサルタントの分類
  • 何をしたいか,現状はどうなっているのかを資料にまとめる
  • 1社に決めるのはなぜいけない?
  • PR会社が全力でサポートしてくれる魔法の言葉,結果が出にくくなる最悪の言葉とは
  • 万が一うまくいかない場合はどうすればいいのか

5章 話題になりたいけど炎上が怖い! 何をすればいいか

炎上しやすい内容の4つの特徴

  • ①昭和,平成初期の時代の「常識」を引きずった発言
  • ②性,宗教,民族,障がい,犯罪,政治に関わる内容
  • ③常識と照らし合わせて,公平性を欠く内容
  • ④会社に都合の悪い情報を隠す行為

炎上リスクはゼロにはできない,ではどうするか

  • 炎上は,メディアに出なくても,SNSをやらなくても起きる
  • 炎上対応のマニュアルと体制を用意しておく
  • 社長がTwitterをやらなくてもいい
  • ソーシャルリスニングツールで炎上の兆しを察知する
  • 的確な対応が炎上の被害を最小限にする
  • コラム これもPRなの? 規制を緩和するPAという大事なアクション

付録 ストーリーでわかるPRの取り組み方

  • 右も左もわからない!
  • 業界紙とのコネクションを作れ!
  • たった5人の記者会見は大失敗?
  • 計画シートを作れ,点をつなげ!
  • うちの社名がどこにもない!
  • 対談取材の落とし穴
  • がむしゃら期からの脱却
  • 今度は失敗しない! 新聞取材のリベンジ

著者プロフィール

加藤恭子(かとうきょうこ)

株式会社ビーコミ代表取締役。日本PR協会認定PRプランナー。日本マーケティング学会常任理事(PR部会リーダー)。サイバー大学客員講師(コミュニケーション論)。日本広報学会会員。

横浜市立大学卒。青山学院大学 大学院 国際コミュニケーション学修士。

IT系月刊誌,オンラインメディアでの記者・編集者を経て,BtoBのIT企業でPR/マーケティングマネージャーを歴任。外資系テクノロジーベンチャーの日本法人立ち上げにも参画。

2006年6月,外資系テクノロジー企業のマーケティングマネージャーの職を辞し,個人事業としてビーコミュニケーションをスタート。2007年8月より法人化。記者として取材する側,企業の広報担当として取材される側の両方の経験を活かし,スタートアップから多国籍企業までさまざまな企業のPR/マーケティングを支援。数百を超える製品・サービスのPRを支援する中,サポートした企業の8割以上で大きな成果をあげ,口コミで支援先が増加。特にテクノロジー企業の広報の実務支援やアドバイス,コミュニケーション活動のサポートが多い。

各種媒体での執筆活動や企業・団体・大学向けのトレーニング・講演活動もおこなっており,指導実績はのべ1万人以上。

共著に『デジタルで変わる広報コミュニケーション基礎』『デジタルPR実践入門』(宣伝会議)などがある。