電子工作しま専科! とびっきり面白くて知的な趣味,それが電子工作なのだ
電子工作をはじめたい人のために
部品を揃えるところから始めるのは面倒だし,どの部品を購入してよいか分からないという方は,電子工作キットからスタートすることをお薦めします。キットの解説書の手順に従って組み立てていくだけで簡単に完成させることができます。
ただし,キットの製作を繰り返しているだけでは,オリジナル作品への道は簡単には開けません。そこでお薦めしたいのが,『電子工作の素』を紐解き,回路図にある部品の特性,用途,関連事項を一緒に学習するようにすることです。そうすることで,回路図に書かれている内容,意味がわかるようになってきます。
また,本書には初心者に必要なハンダ付けの方法と道具,ケース加工に必要な道具と加工方法も解説されているので,キットから始めるにしても必須の知識が盛り込まれた書籍となっています。
次のステップを踏み出そう
オリジナルの作品を設計してこそ,面白みがあるというものです。一朝一夕にはいきませんが,キットや他人の回路図を参考にしながらの製作が次のステップになります。
まず,回路図に書かれている記号と番号などの意味がわからなければなりません。キット工作で多少は理解しているつもりでも,回路図には常識,ノウハウ,ポイントまでは書かれていません。これをマスターできれば,夢の作品作りに近づけるわけですが,そのためには『電子工作の素』で解説されている,「回路図の見方,書き方」,「自作のノウハウ」,「設計の仕方の基礎」,「製作例」で基礎を身に付け,テクニックと勘所を手に入れてください。グーンと接近できますよ。
動いた時の感動は特別なもの
慣れないと結構大変かもしれません。ただそれだけに,完成した時,電源を入れて動いた時の感動はひとしおです。一度味わうとまた作ろうという気が湧いてきます。実に面白くて楽しい趣味といえるでしょう。

さて,友人のS氏より「ここ数年,褒められたことなんてなかったが,数日前iPod用のアンプ内蔵ポータブルスピーカーを製作したら,こりゃ便利だと女房に言ってもらえたんだ」と電話がありました。完成したものは,DC/DCコンバータで乾電池を5Vに昇圧し,100円ショップのペンケースに小型スピーカーを搭載した無愛想で不恰好な作品のようですが,本人は至極ご満悦でした。ようやく辿り着いたオリジナル作品への第一歩だっただけに嬉しかったのでしょう。恰幅のよい彼のお腹が得意げに上下しているのかと想像しながら,この時の感動を聞いていた次第です。とにかく周りまで楽しくさせる力があるのは間違いないようですね。
小社の発行する書籍では面白い電子工作をいろいろ紹介しています。尻込みしないでチャレンジしてください。本当に楽しいですよ。
お勧め書籍
作る,できる/基礎入門
電子工作の素
後閑哲也 著
定価2,709円(本体2,580円)
ISB978-4-7741-3078-1電子回路シミュレータTINA7(日本語・Book版Ⅱ)で見てわかる
電子回路の「しくみ」と「基本」
小峯龍男 著
定価2,499円(本体2,380円)
ISB978-4-7741-3238-9電子回路シミュレータTINA7(日本語・Book版)で見てわかる
デジタル回路の「しくみ」と「基本」
小峯龍男 著
定価2,499円(本体2,380円)
ISB978-4-7741-3030-9電子回路シミュレータTINA7(日本語・Book版Ⅲ)で見てわかる
真空管アンプの「しくみ」と「基本」
中林歩 著
定価3,129円(本体2,980円)
ISB978-4-7741-3823-7基礎入門
センサ活用の素①
後閑哲也 著
定価2,289円(本体2,180円)
ISB978-4-7741-3808-4基礎入門
センサ活用の素②
後閑哲也 著
定価2,604円(本体2,480円)
ISB978-4-7741-3871-8図解でわかる
ゼロからわかる デジタル回路超入門
並木秀明 著
定価2,079円(本体1,980円)
ISB978-4-7741-3295-2図解でわかる
はじめてのデジタル画像処理
山田宏尚 著
定価2,604円(本体2,480円)
ISB978-4-7741-3494-9