書籍概要

勘違いをなくせば、あなたのホームページはうまくいく
~成果を上げるWeb制作・ネット集客・販促戦略の心構え

著者
発売日
更新日

概要

「ホームページは専門家に全部任せたほうが成功する?」
「ホームページはがんばって自分で作ればタダ?」
「ネットとリアル営業は別物だから,お互い気にしなくていい?」
「SEOは無料の集客手段? 広告は嫌われるから使わないで済む方法を考えるべき?」

これ,じつは「勘違い」なんです。
本書では,このような「世間でなぜか思い込まれている53の勘違い」を,600社50業種以上のコンサルティング/100種以上のツール実践の経験から厳選。Web活用,ホームページ戦略で本当に成果を出せる根本的な考え方を学べます。
ネット上にあふれるさまざまなハウツーやきらびやかな成功事例は,そのまま取り入れて実行しても,期待した成果につながらないことがほとんどです。そうではなく,本当に役立つ情報を得るには,たくさんのトライ&エラーをくり返していくことが必要です。
そこで,本書では,実践経験をもとにした,Web制作・コンテンツ作り,広告・SEO・アクセス解析などのネット集客はもちろん,ネットとオフラインとの関係まで押さえ,ビジネスでネット活用を成功させるために必要な価値あるノウハウを伝授します。
これまでのハウツー本では触れられなかった前提条件を知り,自分が陥ってしまっていた勘違いに気づけば,ネットで成果を出すことができます。

こんな方におすすめ

  • ウェブ活用がなかなかうまくいかない中小企業の経営者
  • がんばってホームページを作ったのに,売上が増えずに困っているWeb担当者
  • 本やネットで必死に学んだのに,ホームページやWebで成果を出せずに悩んでいる方

著者から一言

「ネットで見た同業者の成功事例記事を見て同じことをやってみたり,SNSで話題になっていたSEOのワザみたいなものを自分なりに真似してみたりしたのですが,全然よくならないんです。どうしたら,同じようにうまくやれるんでしょうか」
「ご提案いただいたコンテンツ作成指針,なるほどと思うのですが,前にお願いしていた会社から勧められた手法と真逆に近いんですよね……」

こういった言葉をお客さまから聞くたびに,ウェブの世界の難しさを感じます。
ネットの世界は変化が激しいために,揉まれる間もない未検証のノウハウが拡散されやすいです。検索エンジンを使っても,さまざまな情報がたくさん検索結果に表示され,いったいどれが自分たちにとって合っているのかを見いだすことは困難です。また,かんたんに情報発信できるため,書き手の 1つの経験をもとにしたノウハウが,あたかも必勝法のように書かれがちです。
ではどうすればいいのでしょうか? その答えとして,本書では「ウェブ活用,特にホームページ関連において,世間でなぜか思い込まれている53の勘違い」をお伝えします。
この本を書いている時点で,のべ600社50業種以上の中小企業・小規模事業者が私のコンサルを受けています。所属していた会社で600 件ではなく,私個人としてです。
結果を出すために,お客さまの役に立つ可能性があるノウハウは,すぐに自分のサイトなどで試しています。何十万円もするツールも,何かの問題の打開策になる可能性があると思えば,自腹を切って試しています(計算してみたら,かれこれ100 を越えるツールを試していました)。サイト制作も,あえて外の会社に依頼して,お客さんの気持を体験したりノウハウを汲み取ることもあります。余裕があればどんどんやってしまうので,おかげで弊社はいつもツール関連の経費がとても大きいです(妻に怒りを通り越して呆れられるくらいには――)。
そして,まだブログが一般的ではない2002 年から,国内外のウェブマーケティング情報をブログで無料公開し続けています。よくある「情報の横流し」や「まとめ」ではありません。年間何千ものウェブ上の記事,数十冊の雑誌・書籍の情報をインプットし,内容を検証・調査・実践し,噛み砕いてアウトプットしているものです。結果,自社の情報発信と他社のコンテンツ作成で,私は月に20万字以上文章を書くことも少なくありません。しかし,そのおかげで「価値がある」ノウハウと「じつは無価値」「みせかけだけ」のノウハウを見分ける土台ができました。また,成功事例であっても「ケースバイケースなので一概に言えない」 「書かれていないところに本当の成功要因がある」ものを見分けることもできるようになりました。
この書籍では,その中から大事なものを厳選して,しかも「やってはいけない勘違い」を中心にお伝えしたいと思います。これを覚えていただくだけでも,ウェブ活用に関わる落とし穴をかなり避けられるようになることを保証します。ぜひ,この書籍を通じて,ウェブに関するさまざまななノウハウや提案に対して,適切な判断ができるようになっていただければ幸いです。

(本書「はじめに」より抜粋)

目次

    • はじめに

第1章 ホームページのビジネス活用に関する勘違い

  • 01 ネットは難しいから専門家に任せてしまうべき?
  • 02 成功事例を真似すれば,ある程度の成果につながるはず?
  • 03 良いものを作っていれば,情報社会の中で自然に見つけてもらえる?
  • 04 自社にしかないものを見つけることが,売れるためには必須?

第2章 社内体制・ウェブ担当者に関する勘違い

  • 05 余裕がなくても,できる範囲でネット活用に手をつけたほうがよい?
  • 06 社内のウェブ担当者が決まったら,権限を持たせて任せたほうがよい?
  • 07 いつもネットを使う人がウェブ担当者に向いている?
  • 08 セミナーに行かせ,書籍で勉強させれば,ウェブ担当者の実力は上がる?

第3章 パートナー会社選びの勘違い

  • 09 ウェブの用語を知らないと発注や相談は難しい?
  • 10 大手や歴史の長い会社のほうがレベルが高い?
  • 11 電話営業してくる会社は,ネット集客スキルがないから無視するべき?
  • 12 悩んだらまずは見積もりをとって,金額と相談しながら考えてもよい?
  • 13 何度も訪問して相談に乗ってくれる会社は,良い会社か?
  • 14 コンサルタントは,デザイナーやディレクターと違い,レベルが1段階高い?
  • 15 プロは過去たくさんの会社と仕事をしているのだから,契約書は特にチェック不要?

第4章 ホームページ制作に関する勘違い

  • 16 ホームページを自分で作れば無料だから,コスト面では最良の方法?
  • 17 ホームページは中身が大事,デザインはそれほど重要ではない?
  • 18 競合を把握するためには,ネットの情報をもとに試行錯誤するしかない?
  • 19 扱っている商品をすべてホームページに載せないと機会損失になる?
  • 20 ホームページは,きちんと構成を確定させてから作りはじめるもの?
  • 21 よいホームページを作ってしまえば,あとはしばらく放っておいても大丈夫?

第5章 コンテンツ作成に関する勘違い

  • 22 商品やサービスを売るためには,その詳細の説明コンテンツが最も重要?
  • 23 文章コンテンツの分量は,長すぎても短すぎてもいけない?
  • 24 コンテンツを作る方法は,パソコンで文章を書く以外にない?
  • 25 文章と写真がアマチュアの限界。動画や音声はプロに頼む必要がある?
  • 26 今はメルマガの時代ではない,もはやメールを使うことはマイナスでしかない?
  • 27 お客さんの興味を引くために,詳細は隠して「くわしくはお問合せください」が王道?
  • 28 作ったものを直すよりも,新規でどんどん作るほうが効果は高い?

第6章 集客に関する勘違い

  • 29 アクセス数が倍増すれば反響数も倍増する?
  • 30 すぐ買ってくれる人をたくさん集めれば,それでよい?
  • 31 広告はできるだけ使わず,自然と検索エンジン経由で売れるほうがよい?
  • 32 SNSでバズれば一気に売上も知名度も上昇する?
  • 33 参照サイト経由のアクセスは,割合が多くないので気にする必要はない?
  • 34 ホームページを見る人は電話ではなくフォームを好むから,電話は記載不要?

第7章 SEOに関する勘違い

  • 35 SEOは無料なのだから,そこに注力したほうが顧客獲得コストは下がる?
  • 36 Googleのガイドラインに沿っていれば,自然と順位も上がっていく?
  • 37 検索数の多いキーワードで1位になれば反響も一気に増える?
  • 38 ブログを毎日更新すれば,検索エンジンは評価を高くしてくれる?
  • 39 集客がうまくいかないのは,コンテンツが悪くて評価が高くないから?
  • 40 堂々と商売しているSEOサービスは,Google的にも問題ない?
  • 41 悪いSEOをしなければ,もちろんペナルティを受けないはず?

第8章 広告に関する勘違い

  • 42 ネットの時代なのだから,ネット広告に最優先で投資すべき?
  • 43 「広告=嫌われ者」なのだから,できるだけ使わないほうがいい?
  • 44 少しずつでもいいから,まずは小さい投資で広告を始めたほうがいい?
  • 45 成果を生まない広告はすぐに掲載を止めるべき?

第9章 アクセス解析に関する勘違い

  • 46 改善のヒントを探すためには,アクセス解析のチェックにできるだけ時間を取るべき?
  • 47 アクセス解析ツールさえあれば,ホームページの作業記録は不要?
  • 48 アクセス解析ツールは一部でもいいからとにかく早く入れるべき?
  • 49 個別行動分析(ミクロ分析)は人の心理を知る手段として非常に重要な情報源である?

第10章 オフラインとの関係に関する勘違い

  • 50 目指すはネットだけの販促! オフラインの販促をゼロにすること?
  • 51 DMを見る人はホームページに興味はないから,誘導しても意味がない?
  • 52 オフライン営業部とネット営業部は,しっかり分けて社内管理したほうがよい?
  • 53 ウチはすでに営業部が力を持っているから,ネットの導入は難しい?

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