生きる技術!叢書シリーズためらいのリアル医療倫理
―命の価値は等しいか?

[表紙]ためらいのリアル医療倫理―命の価値は等しいか?

紙版発売

四六判/216ページ

定価1,738円(本体1,580円+税10%)

ISBN 978-4-7741-4837-3

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この本の概要

延命治療をすべきか否か,人工妊娠中絶は正しいか正しくないか……イエスかノーかの二者択一をせまる命題は,医療の現場にはそぐわない。我々のとるべき態度とは,白か黒かの二元論から離れ,ためらいの口調で静かに対象と向き合うことではないか。3.11被災地における体験を縦糸に,命の価値をめぐる考察を横糸に,数々の修羅場をくぐりぬけてきた感染症医がその経験知をもとに贈る,患者も含め医療にかかわるすべての人に読んでもらいたいリアルな医療倫理の手引き。

こんな方におすすめ

  • 医療とつきあう可能性のあるすべての人々
  • 重篤な疾患と直面している患者とその家族

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「あちらが立てばこちらが立たず」の状況でなおかつ正しい判断を下すための考察
今年6月より刊行開始し,おかげさまでご好評をいただいております小社の新しい教養書シリーズ「生きる技術!叢書」。今回お届いたします本は,岩田健太郎著『ためらいのリアル医療倫理』です。

著者プロフィール

岩田健太郎(いわたけんたろう)

1971年島根県生まれ。神戸大学大学院医学研究科・微生物感染症学講座感染治療学分野教授。神戸大学都市安全研究センター教授。1997年島根医科大学(現・島根大学)卒業。沖縄県立中部病院,コロンビア大学セントルークス・ルーズベルト病院内科などで研修後,中国で医師として働く。NYで炭疽菌テロ,北京でSARS流行時の臨床を経験。2004年帰国し,亀田総合病院(千葉県)に勤務。感染症内科部長,同総合診療・感染症科部長を歴任し,現職。著書に『1秒もムダに生きない』『予防接種は「効く」のか?』(共に光文社新書),『「患者様」が医療を壊す』(新潮選書),『バイオテロと医師たち』(最上丈二・ペンネーム,集英社新書),『感染症外来の事件簿』(医学書院),『感染症は実在しない』(北大路書房)など多数。