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「ITpro Challenge!」開催 ― プログラマの挑戦が世界を変える。ハッカーの流儀がメインストリームになる

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(株)日経BPは,9月7日,東京ドームホテルにてITpro Challenge!を開催した。イベントのテーマは「挑戦」。Ruby開発者のまつもとゆきひろ氏も見守る満員の会場で,挑戦というテーマにふさわしい40分のセッション4つと,3分×13組のライトニングトークスが行われた。

身振り手振りも交えて動きながら
プレゼンをする江島健太郎氏

身振り手振りも交えて動きながらプレゼンをする江島健太郎氏

「How we built Lingr」と題したセッションを行った江島健太郎氏注1)(Infoteria USA)は,渡米から会社の立ち上げ,Cometを利用したWebチャットサービス「Linger」の開発とリリース,リリースから1年を経た現在までを総括した。そして,「なにが悪かったかはハッキリ学んだ」「出直してきます」と述べ,講演の最後を音楽家のヴェルディの80歳のときの言葉,(いつだって)「次の作品こそ自分のベストだ」で締めくくった。

照れながらプレゼンをする
伊藤直也氏

照れながらプレゼンをする伊藤直也氏

「ベンチャー指向プログラマ」と題したセッションを行った伊藤直也氏(注2)(はてな)は,8ビットパソコンを使っていた幼稚園時代から現在までをふりかえりながら,「会社がコードを書かせてくれない」とコンプレックスの原因を他者のせいにしていた過去と,コンプレックス駆動の自己成長を行い「10万人が使っている『はてなブックマーク』は僕が作った」と胸を張って言える今を対比し,「コードが書ければ世界を変えられると本気で思っている」という熱いメッセージを残した。

セッションでは他にも,ニコニコ動画開発者の戀塚昭彦氏(注3)(ドワンゴ)がニコニコ動画の企画段階から現在までをふりかえる「ニコニコ動画の創りかた」,鵜飼文敏氏(Google)がハッカー流の開発手法を解説した「ハッカーのソフトウェアエンジニアリング」が行われた。

最後に行われた13組によるライトニングトークスは,山本陽平氏(注4),増井雄一郎氏,竹迫良範氏など,一人3分間・公募によるトーカー募集とは思えない豪華なメンバーによって,絶妙なプレゼンが繰り広げられた。

取材して印象的だったのは会場の雰囲気。おやつと飲み物が用意され,撮影・録画・録音も許可,そして小飼弾氏(注5によるフランクな司会と,まるでギークコミュニティの技術カンファレンスのような空気であった。同じ場所で同時開催されていた同社イベント「XDev」はスーツ姿の人が多かったのとは非常に対照的。セッションのスピーカーからだけでなく,イベントの主催者側からも「挑戦」という心意気が感じられたイベントであった。

司会の小飼弾氏(左)と,『日経ソフトウエア』編集長の田中淳氏(右)

司会の小飼弾氏(左)と,『日経ソフトウエア』編集長の田中淳氏(右)

なお,「ITpro Challenge!ブログ」にて,ニコニコ動画とGoogle Videoで公開されているセッションの動画や,プレゼン資料へのリンクがまとめられている。

注1)
WEB+DB PRESSVol.39に掲載した江島氏へのインタビューがgihyo.jpで公開されています。
http://gihyo.jp/lifestyle/serial/01/sanfrancisco/0008
注2)
伊藤氏による連載「Recent Perl World」WEB+DB PRESS Vol.41202ページに掲載されています。
注3)
戀塚氏らによるニコニコ動画についての技術解説記事が,WEB+DB PRESS次号(12月発売)に掲載予定です。
注4)
山本氏による連載「RESTレシピ」WEB+DB PRESS Vol.41172ページに掲載されています。
注5)
小飼弾氏による連載小飼弾のAlphaギークに Geekに逢いたい♥WEB+DB PRESS Vol.416ページに掲載されています。
日経BP ITpro
http://itpro.nikkeibp.co.jp
ITpro Challenge! ブログ
http://itpro.nikkeibp.co.jp/watcher/challenge/index.html

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