日本を含め,
11回目となる電子出版ビジネスの展望についてまとめてみます。
過去のコラムについては以下をご覧ください。
- 2011年の電子出版ビジネスはどうなる?
(2011年) - 主戦場はWebへ――3年目に向けた電子出版ビジネス
(2012年) - EPUB3の普及と専用端末へのアプローチ――電子出版業界,
2012年の振り返りと2013年の展望 (2013年) - コンテンツの数と発売タイミングが大切になる1年――電子書籍と電子出版ビジネスの2013年→2014年
(2014年) - 次のフェーズに進むには?
~2015年の電子書籍と電子出版ビジネス (2015年) - 紙ありきの電子出版市場の拡大と成長,
雑誌読み放題, 電子コミック, その次は? ~2016年の電子出版 (2016年) - ネット空間と読書スタイルの変化への対応~2017年の電子出版
(2017年) - 2018年,
電子出版ビジネスはいよいよ普及のフェーズへ~高まる運用保守の意識 - 電子出版の世界を
“アップデート” していこう~2019年の先の電子出版ビジネスを考える - 次の10年に向け,
持続する電子出版ビジネスを~2020年の先の電子出版ビジネスを考える
再び成長軌道に乗った電子出版ビジネス
まずは例年と同じく,
電子出版総合 | 電子書籍 | 電子雑誌 | 前年からの伸び | |
---|---|---|---|---|
2015年 | 1,826 | 1,584 | 242 | 415 |
2016年 | 2,278 | 1,976 | 302 | 452 |
2017年 | 2,556 | 2,241 | 315 | 278 |
2018年 | 3,122 | 2,826 | 296 | 556 |
2019年 | 3,750 | 3,473 | 277 | 628 |
2020年 | 4,442 | ― | ― | 692 |
※単位は億円,
※1の文献の調査数字
2018,
- 2018年:2,875億円→3,122億円
- 2019年:3,622億円→4,442億円
また,
読者の “あたりまえ” となった電子コミック
前述で触れたとおり,
- 2016年:1,845億円
(82%) - 2017年:2,387億円
(84%) - 2018年:2,989億円
(86%)
ご覧のように年々成長し,
もう1つ,
2019年,
出版市場全体でも回復の兆しが見えている
同じく,
それでも2017年と比較すると2019年の数字のほうが低いのですが,
コロナ禍が与えた影響
電子出版市場の2020年に関して,
また,
こうした中で,
参考数字として,
- 紙+電子:7.
945億円 (+2. 6%) - 紙 :6,183億円
(-2. 9%) - 電子:1,762億円
(+28. 4%)
となっています。この報告では,