日本と台湾のPythonコミュニティの架け橋に ―「PyCon Taiwan 2019」レポート

第1回 1日目:“Do you know PyCon JP?"がキーワード?! オープニング~LTまで

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ライトニングトーク

ライトニングトークはしゃべりたいタイトルと連絡先を紙に書いて受付にある箱に入れて,選ばれた人には連絡が来るというスタイルです。1日目のライトニングトークは申し込んだ人が少なかったのかわかりませんが,5名中4名が日本人(しかもPyCon JPスタッフ)という「お前らちょっと自重しろw」という布陣となりました。ここで「Do you know PyCon JP?」みたいに,全員で同じフレーズをかぶせていったらウケるのでは?という話を日本人の中でしていました。

それぞれ以下のようなタイトルでMinecraftをPythonから扱う話,PyCon JPで使っているツールの話,PyCon JP 2019の振り返り,PyCon JP 2019の準備をPythonで行った話をLTでしつつ「Do you know PyCon JP?」で少しずつウケていました。

  • Minecraft Education and Python - Daisuke Saito
  • PyCon JP Introduction of useful tools - Shunsuke Yoshida
  • Recap PyCon JP 2019 - Naotaka Yokoyama
  • Prepare PyCon JP 2019 with Python - Nikkie

LTの模様:左上-Daisuke Saito,右上-Shunsuke Yoshida,左下-Naotaka Yokoyama,右下-nikkie

LTの模様:左上-Daisuke Saito,右上-Shunsuke Yoshida,左下-Naotaka Yokoyama,右下-nikkie

すると,この日最後のLTスピーカーであるKeith Yang氏が,急遽用意した「Do you know PyCon JP?」のスライドで全部笑いを持っていかれました。彼は過去PyCon Taiwanや各国PyConでも発表経験があり,さすがだなーと思いました。

Keith Yang氏によるDo you know PyCon JP?

Keith Yang氏によるDo you know PyCon JP

初めての海外PyConでLT

nikkie@ftnext

PyCon Taiwanは,私にとって初めての海外,初めての海外PyConでした。PyCon Taiwanのスタッフをはじめ,色々な方に助けていただき,抽選では運も味方して,カンファレンス1日目にLTができました。そのレポートをお送りします。

2019年に入ってから,私はPyCon JPのコンテンツチームでスタッフ活動をしています。コンテンツチームにはPyCon Taiwanに参加する人が多く,海外で知っている人がいるというのは心強かったです。

開催直前のお知らせメールでは以下のように案内されていました。

  • カンファレンス3日間,毎日の終わりにLTの時間がある
  • LT希望者は,紙片に名前とタイトルを書き,受付近くの壺(jar)に入れて応募する
  • 正午にその日のLTのリストを発表する

1日目の朝,会場入りした私はLT応募の壺を探します。受付周辺が混雑していて見つけられなかったのですが,Twitterで疑問を発信したところ,PyCon TWのスタッフの方に回答していただけ応募することができました。

お昼過ぎに結果の連絡が来て,LTに確定しました。そのあとはトークを聞きつつ,急ぎスライドを作りました。行きの飛行機の中でアウトラインは用意していたので,スライドに書き起こしていきます。

私のLTPrepare PyCon JP 2019 with Pythonでは,PythonにもPyCon JPスタッフ活動を手伝ってもらったことを共有しました。PyCon JPのスプリントでは,応募されたスプリントプロジェクトの一覧をGoogleスプレッドシートで公開していました。最新の応募状況を定期的に取得し,一覧シートを更新する必要があります。⁠こういった繰り返しタスクをPythonにやってもらったよ」という事例を紹介しました。本番のシートとは別にデモ用のシートも用意して,実際にシートを更新する様子を見せることもできました。

PyCon Taiwanスタッフの皆さんへのお礼を伝えるスライド

PyCon Taiwanスタッフの皆さんへのお礼を伝えるスライド

初めての英語LTだったので,共有したかったことがどれだけ伝わったかはわからないのですが,⁠初めての海外カンファレンスでLTしています!」⁠PyCon Taiwanのスタッフの皆さんのおかげで楽しく過ごせています」と伝えたときにいただいた拍手は暖かく,とても嬉しかったです。英語で話し,それにリアクションをいただいた5分間は,トークを聞くだけの参加者としては味わえない経験でした。次にまたLTをやるとしたら,日本語でやるのと同じくらい会場を沸かせてみたいなと思います。

英語での発表と聞くと,敷居が高く感じるかもしれません。ですが,共有したいことがあるのでしたら,不安を抱えつつもチャレンジしてみることをオススメします。⁠LTをやりたい」という想いがあれば十分です。わからないことは質問すれば,きっといろいろな方が助けてくれるでしょう。質問したいけれども英語がうまく出てこないとき,私はGoogle翻訳アプリを使って筆談していました。そして,自分の話に聞き手が反応するという時間は,きっと得がたい経験になります。

最後に,PyCon Taiwanのスタッフ・参加者の皆さま,素敵なカンファレンスをありがとうございました。

スピーカーディナー

1日目の夜はスピーカーを招待したディナーがあったので,そちらに参加してきました。カンファレンス会場から送迎バスで移動して駅のショッピングモールに来ました。SUNRISEという名前のビュッフェスタイルのレストランでディナーです。

入り口で名前を確認され,それぞれ指定されたテーブルに着くというスタイルでした。私の席にはPyCon Taiwanの立ち上げメンバーであるYung-Yu Chen氏や,スポンサーであるShoppyの方などがいました。

スピーカーディナーの様子

スピーカーディナーの様子

スタッフ,スピーカー,スポンサー含めて4,50名はいたでしょうか?宗教によるものベジタリアンなどの食事の制限がある人がいるので,ビュッフェ形式は理にかなっているなと思いました。ただ,当然のようにビールがなかったので,ひとしきり食事を楽しんでいろんな人と話をしたあとは,台湾のクラフトビールの店に移動です。この日はDriftwoodというお店で先に何名か日本からの参加メンバーと飲んでいて,そこにあとから合流しました。

Driftwood

Driftwood

Driftwoodで飲んだあとはホテルに帰るのですが,私と他数名はカンファレンス会場の近くに宿泊しているため,戻る必要があります。Googleマップで検索してみるとまだ電車が動いているようで,西門から台北駅まで歩いて移動して電車に乗りました。台北駅はさまざまな路線が入っているため少し迷いましたが,なんとか電車に乗ってホテルの最寄り駅まで戻ることができました。ちなみに終電でした。南港駅からホテルまで距離があるのでタクシーで帰ろうと思いましたが,乗ってみたタクシーでは全然話が通じず,やむを得ず降りてUBERで帰りました。やっぱり海外だとUBERなどの配車サービスは便利ですね。

こうして,なんとか1日目が終わりました。

終わりに

第1回のレポートは以上です。次回はPyCon Taiwan 2日目と3日目の様子についてレポートします。

著者プロフィール

鈴木たかのり(すずきたかのり)

一般社団法人PyCon JP,副代表理事,株式会社ビープラウド所属。

部内のサイトを作るためにZope/Ploneと出会い,その後必要にかられてPythonを使い始める。PyCon JPでは2011年1月のPyCon mini JPからスタッフとして活動し,2014年-2016年のPyCon JP座長。他の主な活動は,Pythonボルダリング部(#kabepy)部長,Python mini Hack-a-thon(#pyhack)主催など。

共著書に『Pythonによるあたらしいデータ分析の教科書(2018 翔泳社刊)』『Pythonプロフェッショナルプログラミング 第3版(2018 秀和システム刊)』『Pythonエンジニア ファーストブック(2017 技術評論社刊)』『いちばんやさしいPythonの教本(2017 インプレス刊)』などがある。

最近の楽しみはPython Boot Campの講師で訪れた土地で,現地のクラフトビールを飲むこと。2019年は世界各国のPyConでの発表に挑戦している。趣味は吹奏楽とボルダリングとレゴとペンシルパズル。

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