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日立製作所,「HITACHI OpenMiddleware World 2006 Summer」開催

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⁠株⁠日立製作所は7月5日,6日の2日間,東京青山ダイヤモンドホール(東京都港区)「HITACHI Open Middleware World 2006 Summer」を開催した。

会場ではSOA(サービス指向アーキテクチャ)を実現するためのプラットフォーム「Cosminexus 7」や組込みデータベース「Entier⁠⁠,運用管理システム「JP1 Version 8」など同社のオープンミドルウェア製品が一堂に展示され,情報システム構築・運用のトピックを中心とした多くの技術セミナーが行われた。

HITACHI Open Middleware World 2006 Summer

[初日]SOX法×SOAの取り組み

初日は,⁠内部統制/日本版SOX法への対応」「SOA」をテーマに同社の取り組みなどが紹介された。

冒頭の挨拶で,同社執行役専務 情報・通信グループ グループ長& CEOの篠本学氏は,同社グループ企業における取り組みを引き合いにしながら,経営とITをより強固に融合させることの重要性を力説した。

続いての基調講演では,監査法人 トーマツエンタープライズ リスクサービス部 パートナー 丸山満彦氏が「財務報告にかかわる内部統制の評価に向けて」と題して,CIO(最高情報責任者)とシステム責任者が対応すべきポイントや情報システム部門が行うべき役割について概説した。

SOAトラックセミナーでは,日立ビジネスソリューション事業部 ソリューション技術開発部 主管技師 山本洋一氏が「近年の急変するビジネス環境は,企業に対して継続的に,かつ適切な投資で最大限の顧客価値を生み出すしくみ作りの実現を強いている。そのためには,戦略策定からITによる実装,その評価にいたる一連のサイクルを確立する必要がある」とし,技術動向とともにSOAを実現するための組織的アプローチについて紹介した。

[2日目]JP1 Version 8 ~変化に即応するには~

2日目は,3年ぶりのメジャーバージョンアップで「自律機能」「内部統制」を支援する各種の機能を強化した「JP1 Version 8」を中心にセッションが組まれた。

日立ソフトウェア事業部 システム管理ソフト設計部 部長 石井武夫氏は「ITがビジネスに不可欠となった現在,ITシステムの運用はビジネスの根幹を支えているといっても過言ではない」とし,運用管理をITレベルからビジネスレベルで最適化するJP1の基本コンセプトを紹介するとともに,その具体的実現方法などについて言及した。

同イベントは参加者が2日間で600人を超えるほどの盛況で,各セミナーでは多くの参加者が真剣に聞き入っていた。これらは同社製品への関心の高さとともに,今後も情報システム部門の担当者にとって現場で抱える課題が尽きないことを表しているのだろう。

日立製作所
URLhttp://www.hitachi.co.jp/