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『CakePHP2実践入門』
p.ⅳより転載
著者を代表して 安藤祐介
CakePHPを主に取り上げた書籍が日本で最初に出版されたのは,2007年10月のことでした。当時はまだ限られた人だけが使っていたCakePHPも年々採用事例が増え,関連書籍が出版され,ブログなどの情報も豊富になっていきました。これらの情報は,CakePHPを学びたい人や実際の開発現場などで大いに活用されました。情報の豊富さがCakePHPの普及を推し進めたのは明らかと言ってよいでしょう。
2011年末にリリースされたCakePHP2は,内部の構造や基本的なルールが見直され,従来の情報がそのままの形では活用しにくい場合が出てきました。「CakePHP2 向けの情報が欲しい」という多くの方からの声に応えられるように作られたのが本書です。これまでCakePHPを使っていた方はもちろん,初めての方にもCakePHP2の使い方を無理なく理解できるよう,入門的な解説から丁寧に行っています。さらに,実際の開発現場で必要になる応用的な技術も,ページ数の許す限り詰め込みました。
執筆陣はCakePHPを使った実際の開発にさまざまな形で携わり,アドバイスを求められますが,その際に「こういったノウハウが情報としてまとまっていればよいのに」と感じることが多くありました。本書には,そのようなノウハウを集約しています。みなさんのCakePHPを使った開発の助けになればと願っています。
最後になりましたが,本書の執筆に際してさまざまな助言や協力をいただいたPHP,CakePHPコミュニティの方々と関係各位に感謝の意を伝えます。特に,日本語フォーラムの運営を粘り強く続けられている堂園俊郎氏,セキュリティの観点でレビューをしてくださった徳丸浩氏には大変お世話になりました。ありがとうございました。