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Sun Microsystems, Inc.,Javaプラットフォームのオープンソース化を発表

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Sun Microsystems, Inc.は2006年11月13日(現地時間⁠⁠, JavaのソースコードをGPLv2(GNU General Public License version2)ライセンスに基づくフリーソフトウェアとしてリリースすることを発表した。対象となるのは,クライアントPC向けのJava SE(Java Standard Edition⁠⁠,携帯電話などで利用されるJava ME(Java Micro Edition⁠⁠,エンタープライズ向けのJava EE(Enterprise Edition⁠⁠。まず最初としてJava SEとJava ME が公開され,Java EE については2007 年以降の公開を予定している。

Java SE

Java SE本体の他,まずJava HotSpot,javac,Java Helpの3つが公開された。

Java HotSpotは,JVMのインプリメンテーションで,Java をどのプラットフォーム上でも実行可能とするJRE(Java Runtime Environment)の中核をなすコンポーネント。javacは,Javaのソースコードが正しく書かれているかどうかを解析し,適正な実行用バイトコードを生成するコンパイラ。また,Java Help は,JDK を補完するドキュメンテーションシステム。  また,Javaの開発キットであるJDK(Java Development Kit)については,2007年第1四半期から利用可能の予定となっている。

Java ME

Java ME本体の他,テストおよび互換性キットのフレームワークである「Java ME testing and compatibility kit framework」も公開された。また,年内に「Advanced Operating System Phone」⁠Java Device Test Suite」などもリリースされる予定となっている。

Java EE

Java EEベースのアプリケーションサーバ,Glass Fishが2007年第1 四半期を目処に,GPLv2 でも公開予定となっている。昨年6月よりCDDL(Common Development and Distribution License)ライセンスで公開されていたが,これにより,GlassFishのコードを他のGPLライセンスコミュニティと組み合わせて配布することが容易になる。

また,Java プラットフォームを共通ライセンスの下で提供することにより,開発者はJava SEやJava EE,Java MEのアップデート版をまとめてより簡単に配布可能となる。

マスコットDukeもオープンソースに

その他,Java のマスコットであるDukeも同時にオープンソースが発表された。こちらはBSDライセンスでの公開となっている。

これまでオープンソース化された同社の技術の多くは,同社独自のライセンスCDDLが採用されてきた。Java ではCDDL ではなく,GPLを採用した背景には,開発者に対しライセンスをわかりやすく提示したこと,LinuxなどのOSにバンドルされやすくすることで,新たなマーケットを切り開くことなどが考えられる。

サン・マイクロシステムズ⁠株⁠
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