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GMOインターネットグループの日本ジオトラスト株式会社は,5月30日によりグローバルサイン株式会社に社名変更し,『GlobalSign』ブランドのサービスを国内国外を問わず広く販売していくことになりました。このほど編集部では,同社のサービス企画部・部長である飯島剛氏にお話を伺う機会を得ましたので,サービスの特長や今後の販売展開などについて語っていただきました。
編集部:今回GlobalSignのサービスを販売するにあたって社名も変更されたわけですが,業務内容の変更点についてお聞かせください。
飯島:これまで認証局の販売代理店だったのが,認証局そのものになったということです。
編集部:それまでは米国GeoTrustの日本の販売代理店だったんですよね?
飯島:日本国内におけるGeoTrustの独占販売代理店で,その後アジア全体の代理店となりました。とはいえ,そもそも我々が代理店になった時点で,その数はすでに1,400ぐらいあったのです。つまり我々は1,400位からスタートしました。しかし,4年間でGeoTrustの代理店として全世界ナンバーワンにまで成長しました。それによって当初はただ仕入れたものを売るだけという立場だったのが,日本市場向けに仕様を変更するような要望を出したり,彼らと一緒にサービスの企画を行うようなポジションを得るまでになりました。
編集部:そのポジションを捨てて,新たに認証局としてスタートしたわけは?
グローバルサイン サービス企画部長
飯島剛氏
飯島:2006年にGeoTrustが業界1位のVeriSignによって買収されてしまいました。これにより,長期的なサービス供給と新規の開発に関して非常に不透明な状況になりました。我々は単に代理店という立場にとどまらず,もっとお客様のニーズを取り入れたサービスを企画・開発していきたいという思いがありましたので,当初はヨーロッパ市場での販売強化のために傘下におさめたベルギーのGlobalSignという会社の認証局をベースに,自グループでサービスを提供するという戦略に大きく転換することになったのです。
編集部:では,サービスについてご説明ください。
飯島:これまでGeoTrustのサービスを提供してきて,幅広いお客様のニーズにお応えしてきたという実績があります。これを活かして,今後はGeo Trustのユーザに対してもアドバンスを持てるよう,SSLサーバ証明書にとどまらないいろいろな電子証明書の提供や,証明書のカスタマイズ,さまざまなソフトウェアとの連携など,付加価値を付けた電子認証サービスを提供していきたいと思っています。
編集部:最後になりましたが,販売展開などをお願いします。
飯島:これからは日本市場だけでなく,世界市場を見ていくことになります。米国発のサービスを世界中で再販するだけでは真にグローバルなサービスとは言えません。ヨーロッパ/アジア/アメリカを軸に,グローバルな連携でサービス設計・サポート設計・ローカライズなどを行い,各国の商習慣に適合した本当の意味でのグローバルなサービスを提供していきます。
- グローバルサインのWebページ
- http://jp.globalsign.com/