この記事を読むのに必要な時間:およそ 0.5 分
アドビシステムズ社は「Adobe ColdFusion 8」を,2007年9月21日より日本でも順次提供を開始する。ColdFusion製品に関してはMacromedia社との合併後,今回のColdFusion 8が初のリリースとなる。
ColdFusion 8は,これまでのWebアプリケーションサーバスイートに留まらず,リッチなインターネットアプリケーション開発の中心的な役割を担うサービス基盤および開発環境を包括する形となった。
新バージョンでは,サービスのフロントエンドとしてFlash/Flex,AIR,Acrobat Reader(PDF),Webブラウザ(HTML/Ajax),モバイルデバイスに対応し,より柔軟なUI,よりリッチなアプリケーションの実現が可能となった。また,パフォーマンスも最適化や新たな高速アプリケーションの開発機能の提供により大幅に上がったとされる。
インフラに関する新機能としては,たとえば.NETのネイティブオブジェクトのサポートなど,.NET,Javaといった他の開発技術との適合が強化され,Microsoft Exchangeとの連携,PHPやPerlなどのWebサービス,データベースとの柔軟な接続も実現する。
また,エンタープライズアプリケーションにおける同社のLiveCycle,Flash Media Serverなどのサーバサイドテクノロジーとのシームレスな連携もいっそう充実したとされる。開発者向けの話題としては,開発ツールとしてEclipseエクステンションも提供され,ColdFusionの開発言語のCFMLの拡張,サーバモニタリングツールの提供などが注目される。
Adobe ColdFusion 8の製品構成としては,スタンダード版,エンタープライズ版の2つのエディションが提供される。参考価格はスタンダード版が178,500円(税込),エンタープライズ版が1,029,000円(税込)。その他,開発目的にのみ利用可能なデベロッパー版は無償で提供される。
- Adobe ColdFusion(Adobe ColdFusion 8は2007年9月21日公開予定)
- http://www.adobe.com/jp/products/coldfusion/
- アドビシステムズ
- http://www.adobe.com/jp/