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Klab主催の勉強会,DSASのあれこれ

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KLab⁠株⁠主催の勉強会「DSASのあれこれ」が3月23日(金)に開催された。勉強会のタイトルに掲げられているDSAS(Dynamic Server Assign System)は,KLabにより設計/構築/運用されているLinux/OSSベースのネットワークサーバインフラ(コンテンツサービス用⁠⁠。

講師はKラボラトリーのシステムアーキテクト,やすいまさのぶ氏。勉強会の冒頭で,冗長構成に対する(ありがちな)懸念については「根拠なし」と前置きがなされた上で,テーマのDSASについて,基本事項や設計思想,技術構成など順を追って説明が進められつつ,その真意が紐解かれた。

とくに今回,システムの冗長構成を実現するための「考える過程」に関して丁寧に解説された。片っ端から冗長化してみる,としてNIC,L2スイッチ,Webサーバ,そしてロードバランサの冗長化と,いかに現在のDSASの構成に至ったかに繋がる解説が続いた。

講演の最後には講演者側,参加者側から質疑応答が交わされ,ハードウェア/ソフトウェアなどの実務的な内容から,朝まで放っておけるシステムの実現を考えるDSASの運用で実のところ夜中に起きることはあるか(ここ半年~1年はそのような事態はないとのこと)といった切実な疑問など,多岐にわたるやりとりに満員の会場から拍手が贈られた。

なお,DSAS,LVS+keepalived,およびスケーラブルWebシステムについては,本誌Vol.37の特集2や今号からの新連載もぜひご参照を。

DSAS

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Klab
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