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Tim Brayに聞く,REST最新動向

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Sun Microsystems, Inc.のWebテクノロジーのディレクターで,IETFのAtom Publishing Protocol(Atom Pub)ワーキンググループの共同議長も務めるTim Bray氏に,RESTの最新動向について聞いた。

――本誌連載「RESTレシピ」で今回AtomPubを取り上げるのだが,AtomPubの重要性や役割は?
これまでバラバラだったブログの投稿・編集用プロトコルが,Atom Pubで統一されます。また,HTTPベースのシンプルなプロトコルであるため,表計算ソフト,Eメール,カメラ,携帯電話など,どんなクライアントからでも利用できます。さらに,ブログ用として考案されたAtomPubですが,O'ReillyやGoogleカレンダーで使われるなど,当初意図しなかった用途で使われ始めています。これはかつてXMLでも起こった現象です。AtomPubはWeb APIの汎用プロトコルになるでしょう。
――WADL(Web Application Description Language)についてどう思うか?
SOAP陣営のWSDL(Web Services Description Language)は複雑でしたが,REST陣営のWADLはシンプルです。Javaでも仕様策定中のREST APIでWADLを使っています。ただ,定義言語によって再び複雑化することを心配し,そもそも定義言語は不要なのではないかという人もいます。私は必要だと思いますが,心配している人達と議論して,コンセンサスを得たいと思っています。
――本誌を読んでいる若いWebエンジニアにアドバイスを。
一つは仕事に情熱を持つことです。よい仕事をするには,情熱を持つことが重要です。もし今の仕事に情熱を持てないのであれば,辞めたほうがいいと思います。もう一つは,オープンソースに関心を持ち,勉強して,貢献することです。より良いプログラマになれますし,その結果としてよい職にありつけるでしょう。
サン・マイクロシステムズ
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