WEB+DB PRESS総集編に寄せて(書き下ろしエッセイの執筆陣より)

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10周年おめでとうございます。私は2009年ごろに1年間WebKitのコードについての連載(Vol.50~55)を書かせていただき,その縁もあって今の勤務先ではブラウザの仕事をしています。当初は毎回違うコードを読んで何か書けという話でしたが,大変そうなので1つのコードで許してと言い逃れるべくWebKitを選んだのを思い出しました。今ならMongoDBあたりを選びそう。10年前……は他人のコードを読む発想がありませんでした。

─⁠─ 森田 創

WEB+DB PRESSに書かせてもらうたびに,自分の説明力のなさに嘆き,次があってもやめようなどと思うのですが,幸いなことに何度も声をかけていただき,だいたいまた書かせてもらっています。ありがたい話です。WEB+DB PRESSが創刊10年ということで,自分が10年前に何をやっていたかとふりかえってドキドキしています。創刊10年おめでとうございます!

─⁠─ cho45

創刊10周年おめでとうございます。⁠ドッグイヤー」と呼ばれるIT業界で10年にわたって情報を発信し続けることは,他業界に数倍する努力がなければできなかったのは間違いありません。
私自身が記事を書かせていただいているのは,Vol.44からなのでここ3年ほどの期間ですが,その間にもデータベース技術は大きく変化しました。Webの背後にはDBあり。そしてDBは21世紀のITのキーでもあります。そのデータベースについて,今後も質の高い情報を提供するメディアであることを期待します。お互い頑張っていきましょう!

─⁠─ ミック

私はWeb上で各種のサービスやインタフェースの実験を行っているので,WEB+DB PRESSは質の高い貴重な情報源であり,有益な話題を提供するために微力ながら今後も協力させていただければと思っています。執筆者や読者の交流を図る機会があるといいですね。というかWebサービスや開発システムの自慢大会を企画してください。

─⁠─ 増井 俊之

10周年おめでとうございます。紙の技術誌がほとんどなくなってしまった中,WEB+DB PRESSが生き残ったのは企画力と時流を読む力だと思います。2006年のあのタイミング(Vol.32)でRESTの記事を執筆させてもらえたのは本当にうれしかったです。これからも「丁度良い少し先」の羅針盤として活用させてください。

─⁠─ 山本 陽平

創刊10年おめでとうございます。創刊号から読ませてもらっています。自分からなかなか積極的に情報を収集していない分野のことを,多彩な著者陣に教えてもらえることにいつも助けられていました。そんなありがたい雑誌にご縁があってWEBともDBとも直接関係のない話を1年間も連載(Vol.39~44)できたのはとても貴重な経験でした(今回もWEBともDBとも直接関係ないですね……⁠⁠。これからもそんな懐の深さを失わない媒体であり続けてください!

WEB+DB PRESS創刊直後のStrutsに関する記事からの長い読者です。当時は自分が記事を書くことになるとは夢にも思いませんでした。印象に残っているのは,山本陽平さんのRESTに関する連載(Vol.38~49)と,和田卓人さんのテスト駆動開発の特集(Vol.35)です。どちらも「これだ,これだよ!」と目の覚める思いがしました。それとRuby on Railsに関する記事がだんだん増えてきたのをうれしい思いで見ていました。熱心な読者とは言えないですが,この10年を一緒に過ごしてきた同志という感じがします。

─⁠─ 中島 拓

創刊から10年,楽しい記事をありがとうございます。この10年を振り返ってみると,多くの技術やサービスが生まれては消えていくという,非常にエキサイティングで変化に富んだ時代でした。それらの技術を支えている日本のエンジニアに対して,WEB+DB PRESSが果たした役割はけっして小さくはなかったと思います。その役割は今後さらに高まっていくことでしょう。次の10年のWEB+DB PRESSにも期待しています!

─⁠─ 縣 俊貴

WEB+DB PRESSが創刊したのは2000年。ちょうど私がプログラマとして仕事を始めた年でした。Vol.30で初めて記事執筆の機会をいただき,それ以降,特集(Vol.37,46,63)も連載(Vol.44~49)も執筆しました。ザ・ストリッパーズとしては巻頭のインタビュー(Vol.38)を受けたこともありますし,表紙のイラスト(Vol.48~53)を担当した時期もありました。もう切っても切れない関係だと思っています。

─⁠─ 大塚 知洋

10周年おめでとうございます。初めて読んだWEB+DB PRESSは1桁台の号数だったので,自分もWEB+DB PRESSには10年近くお世話になっているんですね。エンタープライズ開発とはまた別軸にあるWeb開発技術の最前線を,実践的な内容で解説してくれるWEB+DB PRESSの記事は,いずれもほかにはない貴重な情報源です。
初めて執筆のお話をいただいたときは(Vol.27⁠⁠,毎号読者として勉強させていただいた自分が記事を寄稿することになるとは思ってもおらず,舞い上がったのをよく覚えています。これからも読み書き共に末永くよろしくお願いします。

─⁠─ 伊藤 直也

10執念,失礼,10周年おめでとうございます。10年後どういう形になるかは皆目見当が付きませんが,WEBもDBも存在しているのは確実かと思われます。その日まで何らかの形でWEB+DB PRESSのような場が残っていることを望みます。

─⁠─ 小飼 弾


著者プロフィール

森田創(もりたはじめ)

平日はWebブラウザの開発,休日はWebブラウザの利用に従事。最近の趣味は/etc/hostsファイルに中毒性の高いWebサイトをリストし,127.0.0.1にリダイレクトすること。現在7サイト。スマートフォンの勉強をしなければと思いつつ/etc/hostsにアクセスできない端末を持つのが不安で躊躇している。

http://steps.dodgson.org/

著者プロフィール

cho45(さとう)

1987年福島県生まれ。株式会社はてなアプリケーションエンジニア(2009年入社)。IRC(Internet Relay Chat)とサブテク(http://subtech.g.hatena.ne.jp/)に入って人生が変わった,まだまだ未熟なプログラマ。Perl,JavaScriptをはじめとして「プログラミング言語」が好き。IoやScalaが最近のお気に入り。

http://www.lowreal.net/

著者プロフィール

ミック

SI企業に勤務するDBエンジニア。主にBI(Business Intelligence)/DWH(Data Warehouse)のデータベース構築,特に性能設計とチューニングが専門。自身のサイト「リレーショナル・データベースの世界」で,データベースとSQLについての技術情報を公開している。

http://www.geocities.jp/mickindex/

著者プロフィール

増井俊之(ますいとしゆき)

シャープ,ソニー,産業技術総合研究所,米国アップルなどに勤務したあと,現在は慶應義塾大学でユーザインタフェースの研究をしている。全世界のコンピュータやセンサがネットワークで接続されるようになった現在,コンピュータの使われ方はまだまだ大きく変化するだろう。コンピュータを使いやすくするのではなく,人生を豊かにすることを目標とした研究開発をしていきたいと思っている。

http://www.pitecan.com/

著者プロフィール

山本陽平(やまもとようへい)

1975年生まれ。Web/XML関連の研究開発に10年以上従事。最近の仕事はGbps単位の帯域をさばくインフラから,ブラウザベースの組込みファームウェアまで。著書に本誌の連載をもとにした『Webを支える技術』(技術評論社)がある。

http://yohei-y.blogspot.com/

写真:平野正樹
著者プロフィール

角谷信太郎(かくたにしんたろう)

株式会社永和システムマネジメントサービスプロバイディング事業部コミュニティマネージャ。一般社団法人日本Rubyの会理事。Asakusa.rb自称幹部。日本Ruby会議2011副実行委員長。著書は『アジャイルサムライ』(監訳,オーム社),『アジャイルな見積りと計画づくり』(翻訳,毎日コミュニケーションズ)など。エクストームプログラミングの理念である「新たな社会構造」の実現ために自分がやれることをやっている。

http://kakutani.com/

著者プロフィール

中島拓(なかじまたく)

汎用機SEとして活動後,株式会社ブレーン研究部にてWindows用ソフトウェアルータ「PROXY-2000シリーズ」を開発する。オープンソースソフトウェアとしては,Ruby用HTMLテンプレートエンジンAmrita/Amrita2,個人用GTD支援ソフト「レビュアブルマインド」の開発に携わる。アンカテのブロガーとして,2006年にアルファブロガーに選出される。

http://d.hatena.ne.jp/essa/

写真:平野正樹
著者プロフィール

縣俊貴(あがたとしたか)

学生時代にMSXで制限された環境でのプログラミングの楽しさを学ぶ。以来,オープンソースのWiki実装「MobWiki」の開発や受託開発などを経て,現在はプロジェクト管理ツール「Backlog」,ドローツール「Cacoo」など,コラボレーション型のWebサービスの企画と製品開発を行う。また,Webアプリケーションフレームワーク「Cubby」のコミッタを務める。福岡在住。株式会社ヌーラボ所属。著書に本誌の連載をもとにした『良いコードを書く技術』(技術評論社)がある。

http://twitter.com/agata

著者プロフィール

大塚知洋(おおつかともひろ)

35歳,独身。上智大学外国語学部卒業後,インテリアショップに入社。ショップのWebサイト制作に携わったことがきっかけで,その後Webプログラマとして独立。5年のフリーランス活動を経て,仕事を通じて知り合った遠崎寿義,高岡桃子と共に2005年にザ・ストリッパーズ株式会社を設立。よく仕事をさぼってライブを観にいきます。

http://blog.ozacc.com/

イラスト:高岡桃子
著者プロフィール

伊藤直也(いとうなおや)

1977年秋田県まれ。青山学院大学大学院修士(物理学)。ニフティ,はてなを経て,2010年9月1日付けで,グリー株式会社に入社。開発本部ソーシャルメディア統括部長としてGREEのSNS開発に従事。著書に『Web開発者のための大規模サービス技術入門』『サーバ/インフラを支える技術』(いずれも共著,技術評論社)がある。

http://d.hatena.ne.jp/naoya/

写真:平野正樹
著者プロフィール

小飼弾(こがいだん)

TCP/IPが生まれた1969年生まれ。投資家/プログラマ/ブロガー。ディーエイエヌ有限会社代表。1999~2001年,オン・ザ・エッヂ(現ライブドア)取締役最高技術責任者(CTO)。プログラミング言語PerlではEncode担当。著書に本誌の連載をまとめた『小飼弾のアルファギークに逢ってきた』(技術評論社),『弾言』『決弾』(いずれも共著,アスペクト),『空気を読むな,本を読め』(イースト・プレス),『新書がベスト』(KKベストセラーズ)など。

http://blog.livedoor.jp/dankogai/

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