Ubuntu Weekly Recipe

第525回 Ubuntu 18.04 LTSリリース記念オフラインミーティング フォトレポート

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Ubuntuの同人誌をUbuntuで書く

二番手は,あわしろいくやさんによる「Ubuntuの同人誌をUbuntuで書く」です。

図5 イベント後は横須賀で一泊されたあわしろいくやさん

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team zpnが発行する『うぶんちゅ! まがじん ざっぱ~ん♪』『ざっクリわかるUbuntu 18.04 LTS』の制作舞台裏を紹介しました。

図6 うぶんちゅ! まがじん ざっぱ~ん♪を支える技術。ちなみに他にもDockerやcloud-initが活躍している

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なお,ざっクリわかるUbuntu 18.04 LTSは絶賛発売中です。また,⁠うぶんちゅ! まがじん ざっぱ~ん♪』の最新号であるvol.8が先日販売を開始しました。vol.8の内容は次のとおりです。ぜひお買い求めください。

  • Ubuntuではじめる楽しいゼミ運営
  • ポメラDM200にUbuntuをインストールする
  • Boomagaを使ってPDFを小冊子印刷する方法
  • Nano Pi NEOで作成するテレビ視聴環境
  • いつでも始められるmpv
  • らくごうさんちのノートPC事情
  • Ubuntuで心理学実験
  • 国際イベントの招致を手伝ってみましたよ
  • 技術書典4で冊子版『ざっクリわかるUbuntu 18.04 LTS』を頒布できなかった顛末

Ubuntu 18.04 LTSでWineを使ってみよう

三番手はWineのコントリビューターである,さがわさんによるUbuntu 18.04 LTSでWineを使ってみようでした。

図7 Wineは1993年の開発開始から今年で25周年とUbuntuより10年以上先輩

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Ubuntuには豊富なアプリケーション資産があるとはいえ,⁠どうしてもWindowsのみ提供されているこのソフトウェアを動かしたい」ことがそれなりにあります。別のWindows PCを用意したり,仮想マシン上でWindows環境を準備するのとは別の案として使えるのが,このWineです。登場から25年,今でも活発に開発が続いているようなので,おそらく大半のユーザーの予想以上にきちんと動きます※5)⁠

※5
たとえば第194回ではさかもとさんがWindowsのDLLをWine経由で利用する方法を紹介していますし,第409回ではいくやさんがUbuntuでWindowsソフトウェアのインストーラー(NSIS)を作成しそれをWineで試していたりします。

図8 LTSベースだと1.6.2から3.0へのビッグジャンプとなる

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今回のさがわさんの発表では,改めてWineの導入方法から説明を始めて,どのように動作するのか,設定のポイント,うまく動かなかったときのチェックポイントに至るまで必要な情報が一通り揃っていました。おそらくWineを使ってみようというユーザーは,まずこの発表資料を読むといいのではないでしょうか※6)⁠

※6
筆者の個人的な見解としては,Wineとコンテナ技術は相性がいいのではと考えています。Wineは32bit版のパッケージをいろいろインストールし,ホームディレクトリをCドライブとして扱います。何よりWineで動かすWindowsバイナリの大半はソースコードが公開されていません。よってなるべくホストシステムとは隔離された環境で動かしたいところです。実際,第433回ではKindle UnlimitedをLXD上のWineで動かしていました。

一読者によるレシピ実践とその経過

最後がtoshi_kdさんによる一読者によるレシピ実践とその経過です。

図9 当日入手した「平成」クリアファイルをかかげるtoshi_kdさん

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なかなか硬派なタイトルですが,内容は本連載の第483回「UbuntuとOpenNebulaでもういちどクラウド環境を構築してみよう」を実際に試してみようという著者にとってはとてもうれしいであろう発表です。

図10 ただし諸般の事情によりCentOS 7での調査※7

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※7
Ubuntuオフラインミーティングでは,他のLinuxディストリビューションやLinux以外のOSに関する発表も歓迎しています。

図11 ⁠執筆者へfeedbackしよう」

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実際にこういう形でフィードバックがあると,執筆陣のモチベーションが一気にリミットブレイクします。ぜひ読者の皆様も,気になったRecipeを試してみて,その結果をアピールしていただければと思います。気になるRecipeがない場合はごめんなさい。精進します。

Ubuntu Japanese Teamによるリリースノートツッコミ

最後に余った時間を使って,Ubuntu Japanese Teamのメンバーで,Ubuntu 18.04 LTSのリリースノートのおもしろポイントを紹介しました。いや,本当はリリースノートを読み直そうという企画だったような気がするのですが,時間と登壇したメンバーの都合上,おもしろポイントメインの紹介になっていました。

この企画,思っていたよりも評価が高かったのと,リリースパーティの趣旨にも合致しているので,次回以降も積極的にやりたいところです。ただし問題は,次回のリリースノートが今回のそれの「ほぼコピペ」になっている可能性があることですが……。

著者プロフィール

柴田充也(しばたみつや)

Ubuntu Japanese Team Member株式会社 創夢所属。数年前にLaunchpad上でStellariumの翻訳をしたことがきっかけで,Ubuntuの翻訳にも関わるようになりました。