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2007年9月27日木曜日,東京某所でNPO法人日本アクションラーニング協会とブザン・ワールドワイド・ジャパン株式会社主催によるアクションラーニングとマインドマップのコラボレーションセミナーが開催されました。
共同プログラムの狙い
まずはNPO法人日本アクションラーニング協会の清宮普美代氏が本セミナーの主旨を説明しました。アクションラーニングとは,グループで現実の問題に対処し,実際の行動とそのリフレクション(振り返り)を通じて,個人・グループ・組織の学習する力を育成する,問題解決とチーム学習の手法です。このとき同時にマインドマップを活用することにより,チームのリフレクション効果をさらに増殖させ,自己成長能力の高いチームをより早く作ることができるのです。
「チーム脳」開発
アクションラーニングについて語る清宮氏
さらに清宮氏より,アクションラーニングとマインドマップを結びつける重要なキーワード,「チーム脳」について説明がされました。チーム脳とは,チームで考え,行動するときに生じている,いわば協働思考であり,アクションラーニングによってチームの真ん中に創造されます。
マインドマップは思考プロセスの見える化
一方,マインドマップは,頭(脳)に浮かんだイメージを紙の上に表していく「思考プロセスの見える化」手法です。森(全体像)と木(細部)をリンクさせながら,全体性思考ができるようになります。ブザン・ワールド・ワイドジャパン株式会社高橋政史氏からは,マインドマップを取り入れることにより,チーム脳のプロセスが促進される仕組みについて説明がなされました。1人ひとりがマインドマップスキルを身につけていることにより,アクションラーニングにおける問題解決と学習が効果的に進むと筆者は理解しました。
今までチーム管理はプロジェクトマネージャの仕事とされてきました。しかし,管理だけでは良い開発チームを作ることはできません。チームメンバー全員でチーム脳を開発していくこと,そしてそのための手法としてアクションラーニングとマインドマップを使いこなすことが成功の近道であると実感した1日でした。
なお,今後のセミナー情報は,http://gial-jp.com/seminar/mindmap.htmlをご覧ください。
熱心に聞き入るセミナー参加者
(TEXT:ITプロセス・コンサルタント/ビジネスファシリテーター 新岡優子)