Ubuntu Weekly Recipe

第573回 Ubuntu 19.04リリース記念オフラインミーティング フォトレポート

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今回のリリースノート!

Ubuntuのオフラインミーティングはおおよそウェルカム糖分で小腹を満たしつつ,イベント開始直後にからあげとオードブルで殴るというスタイルをとっています(参考画像は後ほど⁠⁠。つまりイベントが始まった段階では,みんな口に何か入っているのです。

図2 リリースノートの紹介(1⁠⁠。ドキュメントを読む長南さん

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図3 リリースノートの紹介(2⁠⁠。解説する吉田さんら

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その状態でセミナーやっても皆さん食べるのに夢中なので誰も聞いてくれません。そこで今回は開始直後は特にセミナーを行わないことにしました。YouTubeの配信を見ていた人は,Dingoのぬいぐるみが映った画面の後ろでひたすら咀嚼音が流れているのを聞くことになります。

食べ終わったあとの一回目のセミナーは恒例になりつつあるリリースノート一気読みです。生ハムがデプロイされるまでの時間稼ぎです。

GW前にリリースノートを翻訳し終わったあと,そこで満足してリリースノートをリリースするのを5月末まで忘れてたという,うっかりイベントはあったものの,今回もなんとか日本語版リリースノートをリリースできました。

Ubuntu 19.04のリリースノートをよく読むと,個々のコンポーネントのバージョンアップのおかげで,細かい改善は数多く行われていることがわかります。セミナーでは,その場でリリースノートの翻訳ミス・タグミスなども指摘しながら,その内容を紹介しました。

例のごとくs390xアーキテクチャー(IBM Z/Linux ONE)については大量の情報が書かれています。開発期間に実装した機能,修正した不具合を全部書いたのではないかってレベルで。実際定型文を除くと,リリースノートの三分の一ぐらいがs390x関連です。おそらくCanonicalにs390xを使っている重要な顧客がいるんでしょう。ただし該当部分の執筆者※6の趣味なだけかもしれません。

※6
Canonicalのs390x関連のTech LeadであるFrank Heimes。

「Ubuntuの同人誌をUbuntuで書く 令和元年版」

大阪から来た,あわしろいくやさんは「Ubuntuの同人誌をUbuntuで書く 令和元年版」を発表しました。18.04のリリースパーティのときのセミナーのアップデート版ですね。

図4 30年振りに東京タワーに登ったという,あわしろいくやさん

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team zpnが発行する,⁠うぶんちゅ! まがじん ざっぱ~ん♪』『ざっクリわかるUbuntu 18.04 LTS Server』の制作舞台裏を紹介する発表です。

なお,ざっクリわかるUbuntu 18.04 LTS Server『うぶんちゅ! まがじん ざっぱ~ん♪』の最新号であるvol.9は絶賛発売中です。また,技術書典6から販売を開始しました。vol.9の内容は次のとおりです。ぜひお買い求めください。

  • 続々OpenNebulaでPCI passthrough
  • KDE ConnectでらくらくAndroid連携
  • 自転車ライフログを更に便利に
  • NVMe SSD-USB変換ケースでSSDを入れ替えてベンチマークしてみた
  • Ubuntuで天災に備える
  • Jenkinsの構築からジョブ作成までをWebUIなしでやってみた奮闘記
  • で,結局のところSnapってどうなのよ?

図5 会場では頒布も行われていました

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ちなみに7月21日に大阪府の箕面市で「Ubuntuセミナー in 箕面(仮⁠⁠」が開催されるようです。詳細については,きっと近いうちに本連載かUbuntu Weekly Topicsに掲載されるはずです。

「グリーの人です」

主催・会場提供のグリー株式会社の松澤さんは,グリーでのUbuntuの話とせっかくなので最近のグリーの取り組みや採用に関する話を紹介しました。

例の「100億円投資規模する」ってニュースになった誰でもVTuberになれるアプリのREALITYも,バックエンドの一部でUbuntuががんばっているようです。

図6 グリーでのUbuntu事例を紹介する松澤さん

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「GPD on Ubuntu Latest report」

最後はJapanese Raspberry Pi Users Groupのおおたさんによる,⁠GPD on Ubuntu Latest report」です。

図7 GPDの最新情報を話す,おおたさん

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GPDと言えば,GPD Pocketを始めとする小型デバイスをリリースしている会社です。おおたさんはGPDや日本の販売代理店とも協力して技術的なアドバイスはもちろん,はやくUbuntu MATEが動くようになるようにプッシュもしてくれているようです。

直近だと,技術者向けの工具をイメージしたGPD MicroPCや先日発表されたGPD Pocket 2 MAXのリリースが控えています。これらのデバイスでUbuntuを試したところ,MicroPCだと画面が横転してしまっており,Pocket 2 MAXのほうはカメラ以外問題は見受けられなかったとのこと。

ちなみにMicroPCについては,その後Ubuntu MATEのグラフィック問題が修正されたとのアナウンスが出ているので,届く頃には横転問題は解消してそうです。

著者プロフィール

柴田充也(しばたみつや)

Ubuntu Japanese Team Member株式会社 創夢所属。数年前にLaunchpad上でStellariumの翻訳をしたことがきっかけで,Ubuntuの翻訳にも関わるようになりました。