[Special Interview]3年で300%急成長のベンチャーがSE・PGを大募集!!
第1回 Atlassian製品との出会いが成長を加速
好評連載中の
独自ソフトの開発をきっかけに成長を加速
- ――リックソフトの成り立ちを教えていただけますか。
大貫氏:リックソフトを設立する前,
個人事業主の立場で金融系のSEとして働いていました。2005年にリックソフトを立ち上げたあとも金融系のSES事業を展開していたのですが, その事業の中で出会ったメンバーと, ボランティアでオープンソースプロダクトの翻訳をしていたんです。そのときにAtlassian製品を使っていて, これはいいなと感じました。それをきっかけにAtlassianの製品を日本でも広めたいと考えるようになり, ビジネス化するために2009年にAtlassianのパートナーになりました。 - ――どういった点がAtlassian製品の魅力だったのでしょうか。
大貫氏:Atlassianの製品には,
メールを書かなくてもメンションの機能を使ってメッセージを送ることができるメンション機能が用意されているなど, チームワーク力を向上させるための工夫が数多く盛り込まれています。また, Atlassian製品はもともと技術者向けでしたが, 最近では非技術者の人たちでも使えるように使い勝手が改良されていることも大きなポイントだと感じています。 - ――リックソフトにおいて,
ビジネスの成長につながった取り組みがあれば教えてください。 大貫氏:以前はAtlassian製品の販売とサポートが主だったのですが,
その後自社でプロダクトの開発やサービスの提供に乗り出したことですね。具体的なプロダクトやサービスとしては, JIRAのプラグインとして動作し, Webベースでガントチャートが作成できる 「WBSガントチャート for JIRA」 (図1) や, クラウド上でAtlassian製品が使える 「RickCloud」 などが挙げられます。 これらをリリースしたことは,
私たちの技術力のアピールにもつながりました。たとえばAtlassian製品を導入する際, 大規模なお客様になると, 数十ある外部システムとの連携や, 不足している機能を新規で開発するといった作業も必要になります。その際, お客様としては当然技術力のあるベンダーに依頼したい。このとき, 自社でプロダクトを開発していることが技術力の裏書きとなり, 大規模導入を支援させていただく機会も増えています。
グローバル展開を目指して海外拠点を設立
- ――お客様へ製品を導入する際,
どういった点に注意されていますか。 大貫氏:製品だけでなく,
それを活用するためのノウハウも一緒に提供しなければならないと考えています。たとえばご提案させていただくときに, この製品を100%使い切るには行動や考え方を改めなければならないといったお話をさせていただくと, 「そういうことを実現したいんだ」 と共感していただけるお客様もいらっしゃるんですよね。ただ, 一緒に考えてくれるパートナーがいなかったので, なかなかやり切れなかった。そこで私たちがアドバイザーとして支援することで, すんなりと導入に進むといったことは珍しくありません。 - ――先ほど技術力についてお話がありましたが,
それだけでなく, 導入後どうすれば活用できるかについて提案する, コンサルティングの領域にも踏み込まれているわけですね。 大貫氏:そうですね。そこは他社と最も違う部分だと考えています。
- ――2016年12月には米国法人としてRicksoft, Inc.を設立されましたが,
どのような目的があるのでしょうか。 大貫氏:自分たちでもソフトウェアの開発を始めたので,
そのグローバル展開を目的としてセールスおよびマーケティングの拠点として位置付けています。またRicksoft, Inc.の拠点はサンフランシスコにあるのですが, ここは新しいテクノロジーの世界的な発信基地でもあるので, それらの最新情報を収集する役割も担っています。
日本全体の生産性向上に貢献したい
- ――今回,
積極的な人材採用に踏み切られたと伺いました。どのような理由があったのでしょうか。 大貫氏:ものづくりの現場において,
情報共有やコミュニケーションのためのツールの重要性が高まっていると感じています。お客様の製品開発に貢献できる, 新しい考え方を採り入れた新しいツールです。そういったものの需要が高まり, それに伴って私たちのビジネスに対する期待も大きくなっていると感じています。そこで新たな人材を採用し, リックソフトとして日本全体の生産性の向上に貢献していきたいというのが大きなねらいです。 - ――リックソフトが求める人材像について具体的に教えてください。
大貫氏:基本的には技術が好きで,
常に技術方面にアンテナを立てている人ですね。それで, 仲間と技術の話をしていて楽しいと感じられる人。数多くの技術やプロダクトを知っている人でないと, 実際の案件が生まれてお客様に提案するときに, 「現状ではこれがベストです」 と自信を持ってお勧めできないですよね。 それと,
深く考えることが好きな人。技術をたくさん知っていても, うわべだけでは意味がない。製品や技術をお客様に提案するとき, 「本当にそれで大丈夫なの?」 ってチェックを入れるんですけれど, そのときに 「これは裏側でこう動いていて, こうなるから大丈夫なんです」 と言えるためには, やっぱり深く考えないといけないと思うんです。そのため, 何か技術があったとき, これは裏側でどう動いているんだろうとか, あるいはお客様はこう言っていたけれど, 従来のビジネスはこうだから, きっとこういうことも望まれているなと, 自分の中でシミュレーションしつつ考えられる。そういった人にぜひ来てほしいと考えています。 - ――本日はありがとうございました。
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